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あなたの存在感を高めるブランディング

 人は見かけから、と言われる。
 事実、身なりを整えることで人はかなり変わることができる。その変化が思っていた以上の効果を生み出したとしたら、それはあなたの外見を見た相手が勝手に作り上げた良いイメージによってあなたが脚色されたからだ。
 髪型一つで人の印象は変わるし、着るものやアクセサリー、履く靴などと相俟って、時には全く別人のような印象を人に与える事が出来る。

 身なりだけで人が変われるのなら、世の中に役者という商売やそのスキルは不要ということになる。だから、本当に変わろうとするなら、身に着けるものだけではなく、喋り方や立ち居振る舞いも身に付ける必要がある。それらを操る演技力もあるに越したことはない。

 ところが、そうやってどれだけ外見を整えたとしても変えられないものがある。

 それは、あなたから醸し出される雰囲気だ。
 初めてスーツを身に着けたリクルーターがどことなく不似合いに見えるのは、中身が学生だからだ。着こなし方や慣れというのもあるが、学生が醸し出す雰囲気が滲み出てしまい、その雰囲気と身に纏ったものとのズレが違和感を生むことになる。

 だから、もしあなたという存在のリブランディングを真剣にしようと思ったら、日常生活から変えていかなければならない。あなたが持つ雰囲気は、これまであなたが生きてきた年輪みたいなものだから、それを心底リビルドしようと思ったらそれなりの時間を要する。
 あなたという真のブランド力は、そうした日々の一挙手一投足の積み重ねによって自然と創られるものだ。
 ブランディングは一筋縄ではいかないのだ。

 ところで、醸し出す雰囲気を造るためにかける魔法が一つだけある。

 それは言葉だ。

 あなたから放たれる言葉を磨くことで、作られた外見を上回る中身を創り、ブランドに昇華させる事が出来る。

 ただし、それはあなたの中で生まれ、育てられ、熟成された言葉でなければならない。
 ブランドのキャッチコピーや、著名なホストが唱える名言も、それが考え抜かれた宝石のような言葉だから醸し得る雰囲気によってブランドを浮かび上がらせる。

 超有名なブランドの広告にはキャッチコピーすら無いように、究極を言えばブランドに言葉は余計なもの。ただそこに居るだけで神々しい存在感を放つ。
 だが、ただの凡人である私達が存在感を示すには、言葉を持つことが近道だ。

 だから、言葉を磨こう。

おわり


 

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