映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』
安心して見られる娯楽映画の要素を兼ね備えているザ・ハリウッド映画だ。すっかりシリーズ定着したトランスフォーマーの第七作。もはや車が変身してロボットになるということ自体が売りではなく、宇宙を舞台にした壮大な物語になっているのも、ここ最近の定番。
宇宙を舞台にした戦いがあり、カーチェイスがあり、仲間を助ける友情や家族の絆、子供の登場、約束を果たすことに、サクセスストーリーが存分に含まれている。それでいて人は誰も死なないどころか、怪我すらしない(というかあからさまに映されてはいない)。しっかりとマイノリティーを主役に据えてバランスが取られている。
地球を食い物にしようとする宇宙人が襲って来るのを、これまた別の宇宙人が地球を守るという理由ではなく戦う構図は慣れたが、荒唐無稽なストーリーをここまで自然に表現出来ているのは素晴らしい。
ちゃんとハッピーエンドで、かつ、次に繋がるラスト。見終わった爽快感も冷めやらないうちに、ワクワクしながらエンドロールを見るカラクリは、一緒に観た人同士の話題造りまでお膳立てがあるのはシリーズものならでは。
いやぁ、面白かった。
おわり
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