⑩ 動画「あったらいいな こんなもの」(2年生:国語科の教材読解から他教科等への活用へ

2年生『あったらいいなこんなもの』は論理的順序を学習する教材です。そして、その論理的順序指導のまとめの教材と言ってもよいものとなります。
マガジン『小学校の国語科の授業⑥ 説明文(何を教えるのか 順序) 』の記事⑤で述べたように、論理的順序については、今まで学習した「順序」を複合的に用いることによって、さらによく分かる表現になっていくものとなります。このことを理解させることを目的とした教材となります。

具体的な指導としては、まず自分の「あったらいいな」と思うものについて「見えること(外見)から見えないこと(機能)」の「順序」で説明するという大枠を作らせます。そして「見えること」「見えないこと」のぞれぞれの中の事柄を「大きなことから小さなこと」の「順序」で配列させていくという流れとなります。

ここで大切なのは他教科等への活用とその系統性です。「見えること(外見)から見えないこと(機能)」「大きなことから小さなこと」の「順序」は、今までどの教材で学習してどのように他教科に活用させてきたかを振り返らせることが大切です。全ての教材がつながっていることを理解させることは国語科教育にとって最重要ポイントとなります。だから、まとめと言ってもよい教材となるのです。
この動画では図工の作品紹介に活用してみました。特に工作などには教材で学んだ「順序」を用いて説明するとわかりやすくなります。

低学年の「順序」の指導は中学年からの構成につながっていかなければなりません。具体的には、中学年からの構成である「はじめ」「なか」「おわり」に系統的につながらなければ国語科教育ではありません。
「順序」とは「なか」の配列順となります。「おわり」で自分の言いたいことを言うための根拠を示す要素が「なか」となりますが、単に「なか」に示す事柄を思いついた順に配列するよりも、よりよく伝わるような「順序」で配列する方が同じ事柄でも説得力が全く違うものとなるのです。

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