プログラミング教育の基盤となる国語科教育⑦

授業においては、いきなり「scratch」のソフトを自由に操作させることは反対です。

確かに、自由に操作させ、試行錯誤させて課題を解決させることは「なすことによって学ぶ」こととも言えるでしょう。しかし、このような授業は膨大な授業時間が確保できている場合(もしくは児童二・三人に一人の先生がつくような場合)に限って可能なのです。
限られた授業時間の中でこのような指導をしていくと、結果として「活動あって学び無し」の、戦後の「這いまわる経験主義的」なものとなることでしょう。

あくまでもプロムラミング教育は論理的思考力を高めていくことが目的なのですからますから、⑥で示したように教員が関係ありそうな指示(意図的に関係ないものも混ぜて)を児童に示し、そこから考えさせていくことが大切になります。

この段階ではソフトを操作させる必要はありません。作業用紙か黒板上で考えさせていくことが大切です。
まず、⑤で示した求めている動きを見せ、そこから「どうしてもこれだけは必要だ」と考えるものをピックアップさせるところから始めます。
つまり「大きなこと→小さなこと」の順序で言えば「大きなこと」のなかの最も「大きなこと」を考えさせていくのです。
当然、この段階では「主体的・対話的な学び」を取り入れていくことができます。

では、最も「大きなこと」はどのような動きでしょうか。
児童たちは「ずっと歩いている」「歩き続けている」ということでしょう。
これを示された指示のプログラムから選択すると次の⑧で示したような動きになります。


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