指導案の書き方マニュアル① 書き方の解説

「1 単元名」の書き方の解説
使用する教材名と児童向けの「めあて」を示すのが一般的です。
単元とは、教材を用いた指導を含めた全指導時間のまとまりのことを言います。なぜ、教材名ではなく単元名とするのかというと、教科教育の国語科は、「教材を」教えることが目的ではなく、「教材で」言語能力を育成していくことが指導の目的であるからです。
「教材で」学習した言語能力は、単元の中で教材を離れて日常生活や他教科で生きて働くものに高められることになります。よって、単元を通じて言語能力を高めるという指導のスタンスを示していることになります。
単元のタイトルについては、この指導案のように、その単元で身につけさせたい言語能力を児童の言葉でわかりやすく「めあて」として示したものが一般的となります。

「2 単元の目標」の書き方の解説
学習指導要領に示された目標及び内容を踏まえて、単元に則して具体的に記すことになります。「アナウンス名人になろう」などというように、決して、教師の勝手な思いや願いを書いてはなりません。
指導案によっては、4に示す「単元の評価規準」と一体化させて、「単元の目標及び評価規準」として示すこともあります。しかしながら、観点別に分析的に目標を示すよりも、全体的なものとして目標を示すほうが適切であると考えます。
あくまでも、国語科教育は、「人格の完成」に資するためにあるのです。総合的なものである「人格」と関連させるためにも、このようにした方がよいでしょう。


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