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アサヒビール工場で学び飲む
びあ検受験に興味を持ちテキストを開いた私。なんのこっちゃわからない!好きだ好きだと言っているビールのことなのに、こんなにも知らないものかとがっかりしてしまう。
出題範囲にはビールの作り方の問題もあるが、文章や写真、イラストで表示されてもどうもイメージがわかない。そこで、餅は餅屋、ビールのことはビール工場!行ってきました、アサヒビール吹田工場!
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ビール工場というと、人里からやや離れた場所にあるのではと勝手なイメージを抱いていたが、なんとこちらは駅から徒歩10分のありがたい行きやすさ。駅の近くにビール工場という景色ってなんだかすごい。
この日は圧倒的に夏を感じる日差し。駅から10分ほど歩いただけで汗だくになった。いやいやこの暑さ、考えようによっては最高のビール日和よ。
1月にリニューアルしたというミュージアム、工場見学は有料になり現在は1000円かかる。私にすると前まで無料だっことが不思議なんですが。試飲が2杯できることを考えると1000円でも十分すぎるくらい安い。
最初にシアタールームのようなところで、アサヒビールのこれまでの歩みの映像を見る。ミュージアム内のパネルも含めもうすでにワクワクが止まらない。アサヒビールについて理解を深め、いよいよ工場ゾーンへ突入だ。
ガイドの方が同行してくれ、各所ごとに説明を受けながら工場内を進んでいく。カンペなしでスラスラと説明し、質問があれば優しく答えてくれるお兄さんの仕事っぷりにも見入ってしまった。見学ルートはどこもめちゃくちゃ綺麗だしかっこいい。実際の麦芽を見られたり、仕込み工程をわかりやすく映像で説明してもらえ、まさに求めていた学び。来てよかった!ありがたや〜。
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数年前に別のビール工場に行ったことがあり、そのときもコンテンツの充実具合に驚いた気がするのだが、ここではさらに新しい映像技術が贅沢に投入されていて、進むごとに「1000円マジか…」という気持ちが強くなってゆく。
VRゴーグルを装着するポイントがあり、そこでは酵母が投入されてから発酵する様子を見る。VRゴーグルなんて人生で何回目だろう。自分の向いた方向に視点が動いて、興味の赴くまま全方向が見られるリアルさ。ここでVR使って説明しようぜっていう発想も、私では到底浮かばないだろうな。
実際の機械を見られるゾーンでは、どのような作業を行っているところなのか説明を受けながら、目まぐるしい速さで働く機械を上から眺めた。
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ドゥルルルルル!っと回っているあそこのビールは何かわかりますか?と爽やかに言うお兄さんの声に、一緒に回っていきそうになりながら目をこらすと、頭の中にあの歌が。
「クーリーアー…アサヒがっ、家で冷えてるっ心ウキウキワクワク〜」
パッと見ると何が起きてるのかがよくわからない機械でも、集中して見ていると、あの機械は梱包用の箱をまとめて運んでるんだな、箱があそこで折りたたまれて、と流れがわかってくる。華麗すぎて見ていて気持ちが良い。
そしてビールが詰められて出荷されるまでを缶の気持ちになって見ていく「スーパードライ ゴーライド」。
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振動やミストが出てきたり、もうアトラクション!一緒に回る方達の中には外国人の方も多かったが、終わったあとには自然とみんなが一体となり拍手喝采が起きた。ていうかこれ1000円?(2回目)
充実の工場見学を楽しみ、戻ってきたらいよいよお楽しみの試飲タイム。2杯まで飲んでOKということで、せっかくなので今まで説明を受けてきた『アサヒスーパードライ』と、『アサヒスーパードライ エクストラコールド』をチョイス。
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できたてのビールをスタッフの方が注いでくれる。おいしそうすぎて待ちきれない!
泡1滴さえもこぼすまいとそーっと持っていき、いただきます。そのお味はというと、「うんまー!」思わず口から言葉が飛び出した。グラスを口につけた途端に泡がするりと入ってきて、その泡のきめ細かさといったら!
いつも飲む居酒屋のビールや缶ビールももちろんおいしいけど、これは私の舌でもわかる、いつものと違うぞ!来てよかったー!
さらに2杯目がエクストラコールドの人は、泡の上に絵を描いてもらうか、自分で注ぐ体験をさせてもらうか選べる。私は飲食店のアルバイトでビールを注ぐときの参考になればと、注ぐ体験をさせてもらうことにした。
お姉さんが、ビールが渦を巻くように注ぐんですよ、泡はグラスをもう1度傾けて注いでください、とすごく丁寧に教えてくれ、へーほー言いながらなんとかいいかんじに注げた。
自分が注いだと思うと愛しい。味もやはりおいしい。暑い季節、これは最高の体験!しかも帰るときには1人1つグラスをおみやげにもらえる。え、1000円?!(3回目)
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飲んだ飲んだとほろ酔い気分でショップを見れば、スーパードライにマルエフ、アサヒの製品にちなんだグッズがたくさん。
私はあまりアイドルやアニメなど、グッズを買うほど熱中するものがなくて、こういうグッズのお店では財布の紐は固結び。のはずが、ここではまさかのユルユルモード。ペアルックなんてしたこともないのに夫とおそろいでTシャツを買う。いや、これめちゃくちゃかわいいでしょ。
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さらにアクキーも買ってしまった。缶のバージョンやマルエフのもあって、全部掴みかけたけど、さすがに自分の中の小さなお母さんが「1個だけにしなさい!」と叫んだ。
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最高のビール工場見学、ビールについて学べておいしいビールも飲めて、大満足のひとときだった。
説明もわかりやすく、関心を持ってもらえる見せ方や伝え方をすごく考えられているんだろうなと、1つ1つの展示を眺めながら感じていた。
アサヒビールで現在提唱されている『スマートドリンキング』。体質や気分に合わせてアルコールのあるなしや濃度は問わず、それぞれが好きなものを飲むという、多様化する社会にマッチした考え方。とても共感。
大切な人と、はたまた1人で、どんなシーンであっても「楽しく飲む」ということを重要視して飲み物を選ぶのがいい。
「ビール工場、すごくよかったよ〜」
その日の夜、プシュッと缶を開けて私は夫に意気揚々と話し始めた。
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