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家飲み最強説

コロナ禍になってから「家飲み」が注目されているが、最近旦那が職場で同僚がこんなことを言っていたと話してくれた。
以前までは週に何日も仕事帰りに飲んで帰っていたのに、それができずに自宅で飲むようになると「案外家で飲むほうがいいじゃん」と思い、飲みに行けるようになった今でももっぱら家で飲んでいるとのこと。

酒飲みの間では一度は飲みの席でのトークテーマに上がったことがあるだろうこの「家飲み最強説」。これについて改めて話していきたい。

家飲みというのは何人でするかによっても印象が変わってくるとは思う。
帰宅して1人でしっぽり飲んだり、家族と飲んだり、はたまた1つの家に友人と集まって宴会だったり。

いきなり少し話がそれるが、宴会というと母の実家を思い出す。
新潟県の見渡す限りのたんぼと山に囲まれた田舎なのだが、祖父が存命の間には帰省するたびに親戚そろって家で宴会だった。熊本出身で酒の強い父がつぶされるほどに酒豪の祖父が飲めや飲めやと酒をつぐ。
大人たちが顔を赤くしていくのを尻目に未成年の子供たちと巻き込まれたくない女性たちは田舎のたんぼ道で花火や肝試しをしていた。
翌朝には頭痛で死んだ魚の目をした男性陣にかまわずさっそうと田んぼに出かける祖父。今思うとなかなかおもしろい状況だ。


さて話を戻すが、家飲みにおいてまず言えるメリットは「コストの低さ」だろう。

たとえばビール1杯にしても店で飲むと中ジョッキ500円前後。居酒屋によってはかなり安かったりハッピーアワーなどのサービスもあるが、基本はそのくらい。
かたやスーパーで買うビールは高いものでも500ml300円弱。第3のビールだと200円を切る。もしくは強い酒を炭酸水や水で割るなど、抑えようと思えば抑えれるのだ。
食べ物はさすがにピンキリだが、私は100円寿司をお持ち帰りしたり、マクドナルドのハンバーガーやポテトを買ってきて飲んだり、受け取りに行くと半額になるピザ屋に注文して食べたり、コスパを考えて選ぶことが多い。

あくまで私の場合の具体的な金額としては、「今日ははしごしてガッツリ飲みに行くぞ」となると10000円以上は用意しておいて、トータル8000円くらいで済めばいい方だ。
それに対し人と家に集まって家飲みの場合は、4〜5000円くらいあれば昼から夜までお酒を楽しめることが多い。

次のメリットは「帰宅の心配のなさ」
飲みに行くのは家にはない楽しさの反面、酔っ払ったあとの帰宅の面倒くささといったらもう想像するだけで気が重くなってしまう。
自宅近くの歩いて行ける店だとそこまでの心配はないが、電車に乗ってしかたどり着けない店だと、ひとまずウコンを注入しつつも「飲みすぎてはいけない。時間を気にしておかなければ」と落ち着ききれない気持ちがつきまとう。
そして忘れてはならないのは帰宅したあとの風呂のめんどうくささ。
あぁ入らなきゃ、明日でいいか、いや化粧はさすがに落とさなきゃだめだ、せめてちょっと寝てから、とかすみゆく意識の中で思考が回る。そして迎える朝。硬い床で体はバキバキ。なんて経験は私だけではないと信じたい。

それに比べ家飲みは帰宅もなにもそもそも家。風呂なんて先に入って、うっとおしい化粧も落としてからスタートできちゃう。窮屈な服も着なくていいしテレビや動画も好きに見られるし酔っ払って寝てしまってもだれにも迷惑をかけない。緊急時にはトイレにもすぐに駆け込める(食事中の方ごめんなさい)。

最初にも書いたが、最近はコロナの影響で家飲み需要が高まり、それにともなって商品やサービスがかなり増えた。以前まではイートインのみだった店も気づけばテイクアウト商品を出しているし、ネット注文もかなり普及している。今日はどうやって家飲みしようかと考えてみると楽しみ方がありすぎて目移りしてしまうくらいだ。

ちなみに今私がやりたいのは意外とやったことのない「コンビニ飲み」。
いつでもできるだろってかんじだが、私はコンビニで食べ物を買う習慣がないので、コンビニで買えるもの縛りでつまみを作ったりして食べたいなと計画中だ。
最近はyoutubeなどで家飲み企画動画もたくさんあるので下調べもずいぶんしやすくなった。これとこれを組み合わせるとおいしいとか、ひと手間アレンジレシピなど、ざっと調べて近いうちにのぞみたいと思う。

すっかり家飲みのとりこなので外で飲むことはかなり少ないが、外に飲みに行く楽しみももちろん理解してはいる。
先日、何ヶ月ぶりかというくらい久しぶりに旦那と裏なんばへ飲みに行った時には「目がキラキラしてるよ」と引き気味に言われたくらいだ。
家の中では味わえない美味しい食べ物やお酒、にぎやかだったり静かだったり、店の空間で飲むだけでも何倍もおいしく感じる。行きつけの店ができたり、思わぬコミュニケーションや出会いにつながったり、そんな予期せぬことが起こるところも好きだ。

家飲み最強説とタイトルで叫んだものの、家で飲むことも外で飲むこともどちらにもメリットはあり、あくまで選択肢のひとつだ。それぞれがその時1番楽しめる方法で飲むのがいいだろう。(飲む前提で言ってるが飲まないのもまた選択肢だ。私にはないけど)
私はやっぱり家が好きなので家飲みのさらなる研究、そして日頃の家飲みで浮いたお金でたまには外飲み、この作戦で当面は過ごす予定だ。

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