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その食べ物の、何に魅力を感じるか

イートインで食べ物を頼むとき、テイクアウトで購入するとき、どういう基準で選んでいるだろうか。

単純にその時食べたいものを頼むこともあるだろうし、人といればシェアしやすいもの、財布の事情があればより安いものなど。

私の基準は日によって変動はあるが、迷ったときは「自分では作りたくないもの」と「普段あまり食べられないもの」で決めることが多い。

たとえば居酒屋で食べたいのは刺身と揚げ物。

刺身というものは、私の中ではスーパーでつい見てしまいたくなるのに買うには至らないものランキング堂々第1位だ。たまに一応寄ってはみるものの「おかずにしては足りないしもう一品必要そうだな」とコストと面倒くささを想像して、隣の焼き魚を手に取りおとなしく肉コーナーに向かうのがいつもの流れだ。

好きなのに見ることすら避けているそのフラストレーションが知らぬうちに蓄積しているのか、居酒屋に行くと気がつけば旬の魚の刺身を探してしまう。

なにせ旬には絶対の信頼をおいている。1年のうちに1番それがおいしい時期だというのだから、旬が私を裏切るはずがない。これからの時期だとアジがおいしくなるだろうか。スズキ、カンパチもいいな。

居酒屋によって違う刺身の盛り付けも楽しみで、氷の上に乗っていたり笹の葉が敷いてあったり、おおそういうかんじかあ、と初めての盛り付けに出会うとなんだか得したような気持ちにもなってしまう。

揚げ物はそもそも油の許容量が少ない私は食べるのも得意ではない。ブルンブルンの角煮なんかは1つでも食べれば他のものが食べられなくなる。ラーメンもチャーシューはできるだけ薄く少なくしてほしい。

食べるのが得意ではないのに加え、揚げ物をつくったあとのキッチンで「で、このあとどうするの」と問いかけてくるかのような残り油の存在感。

次回用に保管するか固めて捨てればいいのはわかっている。要はそう、めちゃくちゃ面倒くさい。自宅で揚げ物をつくる人を私は本当に尊敬する。少ない油で揚げるように焼く「揚げ焼き」はたまにするが、自炊を始めた時から「揚げ物は買うもの」と心に決めて生きてきた。割り切ると心は軽くなるものだ。

特に天ぷらはお店で食べるものだと思っている。好きなのは白子の天ぷら。外はサクッとしたアツアツの衣の中に入ったあのクセのないクリーミーな白子。ポン酢ももちろん好きだが、白子は天ぷらが最高。

それから大阪で忘れてはならない揚げ物といえば串カツ。
私の初めての串カツは「串カツだるま」だったのだが、私の知るカツとはまったく違って驚いた。衣が細かくて薄い。油ぎったかんじがなく、ぱくぱくいけてしまう。

具材もバラエティーに富んでいて、肉だとこの先長く飲めないなという私の心配にも対応してくれ、お腹にたまらない野菜などの串カツだけで飲むこともできる。
中でも絶対に頼むのは紅しょうが。紅しょうがを揚げてみようなんてけしからんことを誰が考えたんだ。天才か。

普段あまり食べられない、自分では絶対に作らないものを「今日は特別」と思って食べるのはちょっとした背徳感さえあって気持ち的にも盛り上がる。

梅雨時のもやっとした空気を串カツ片手にビールでカーっと振り払って、浮かれた足で入った2軒目で刺身と天ぷらをちまちま食べながら冷酒でスッキリ。なんて、想像しただけで1杯飲めてしまそうだなあ。

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