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本で飲む

今回から読書記録をその都度残してみることにした。(その方が記事数増やせるなんて思ってない。ないよ。)

『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』 パリッコ著 光文社新書

本を読むようになってから学びにつながるようにとちょっと背伸びした本を読みがちだったが、息抜き的に自分の好きなことの本も読みたいと思うようになった。

自分がお酒好きなことからお酒の本にしようと思い図書館で探していたらこの本に出会った。

お酒にかかわらず飲食をテーマにした本は写真が多く、視覚的にうったえるものが多い。それに対しこの本は文字だけで酒とつまみの情報を表現している。

パリッコさんの書く文章が本当に酒を飲むのが好きだというのがにじみ出ていて「わかる。そんな瞬間最高だよね」という場面がたくさんあった。残業をやりきってコンビニで衝動的にちょっとぜいたくなビールをガシっとつかんだ経験は私にも幾度となくあったものだ。どこかなつかしくもある。

またこの本は「お金をかけた飲酒ではない」というところが私にとって大きなポイントだった。私はあまり裕福ではなくケチなので、日頃あまり外食をしない。それは結婚した今に限った話ではなく、2年間ひとり暮らしをしていたときからだ。

酒場の情報やおでかけ情報よりも、ファミレス飲みや駄菓子飲みなど日常に寄り添ったつつまし酒の方が、現実味があって私には魅力的だ。この本自体がまるでツマミのようだった。


今回この本を読んだのは自分の趣味のようなものだったが、読んでいくうちに「あれ?」と感じることがあった。
ライターの仕事を考えるうえでお酒というテーマを忘れていたなと思ったのだ。より自分の日常の中にあるもののほうが継続性も高いし内容も満たせる気がする。そもそも私はnoteのマガジンにも「お酒」を作っているのに。

私は毎日お酒を飲む。自己紹介でも唐突に「お酒が好きです」と言ってしまうくらいには好きだ。これをnoteで書かないのはむしろもったいないような気さえしてきた。

なんとなく企画的なものがなければお酒をネタに書けないというようなハードルが自分の中でできていた。もっと気楽に、好きなことを書く場所があってもいいのかもしれない。

今はまだ模索しているところだし、この機会に試していこう。
そんなわけでこれから生活に近いお酒のことをもっと書いていってみることにした。思わぬ発想につながって、この本とパリッコさんに感謝だ。すっかりはまってしまって図書館でまたパリッコさんの本を借りてきた。そちらも読むのが楽しみだ。


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