「それがプロポーズだったとか」
谷水春声さんには「涙は星になった」で始まり、「それだけでいいよ」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば2ツイート(280字)程度でお願いします。
#書き出しと終わり
https://shindanmaker.com/801664
涙は星になった。
いつもの痴話喧嘩で彼女が零した涙は、きらきらと光り輝く粒だった。二人共困惑して喧嘩は治まったが、いくら待っても止まらない。
翌日眼科で奇病と診断された。
部屋に戻る間もなく船に乗せられ、宇宙の果てへ飛ばされた。
治療法はないらしい。事実上の隔離政策だ。星を生み出すのと引き換えに、生活用品などは配給される。
最初こそ彼女は悲観的になっていたが、近頃は笑いすぎて目から星を滲ませる程だ。
それでも、時々悲しみの星を零していた。ホームシックかと聞いたら、僕を巻き込んだことに責任を感じているらしい。
僕は彼女の手を強く握った。
「隣に居られる、それだけでいいよ」
(280字)