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一流の仕事を要求し、自らにも要求する

マネジメントする上で気をつけていることを書きます。
「もしドラ」でも有名な経営学者ドラッカーはマネージャーに最も必要とされる資質を「真摯さ」と言っています。

うまくいっている組織には、必ず一人は、手をとって助けもせず、人づきあいもよくないボスがいる。
この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせに、しばしば誰よりも多くの人を育てる。好かれている者よりも尊敬を集める。

一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。
このような素質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、人づきがいがよかろうと、またいかに有能であって聡明であろうと危険である。そのような者は、マネジャーとしても、紳士としても失格である。

真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。
それはまず、人事に関する決定において象徴的に表れる。真摯さは、とってつけるわけにはいかない。すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかない。ともに働く者、特に部下に対しては、真摯であるかどうかは二、三週間でわかる。
無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない。彼らはそのような者をマネジャーに選ぶことを許さない。

僕は「一流の仕事を要求し、自らにも要求する」という箇所は気をつけています。

特に一流の仕事を要求する、これを躊躇してしまうことがあります。
「これを言うと傷つけてしまうかも」「嫌われないためにも伝えるのはやめておこう」「耳が痛いことを言ってしまうと、マネジメントサーベイやMCSの上司欄の評価下がるかもなぁ…」そんなことが脳裏に浮かぶことも。

でもそれは真摯ではない。言わないことは真摯に反することだ、そう言い聞かせています。

以下のような4象限を発見したのですが、相手を心から気に掛けつつも伝えないことは忖度なんだと気づきました。

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最近和を以て貴しと為す、という言葉を知りました。

聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条に出てくる言葉です。
意味を調べると、「何事をやるにも、みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが良いということ」という記載がありました。

よく調べると「体裁だけ取り繕ったものではなく、自分にも人にも正直に、不満があればお互いにそれをぶつけ合い、理解し合うということが大事」という意味だということを知りました。
和気あいあいとかそんな表面的な仲良しではなく、本音をぶつけ合うことを仲良くという表現をしています。

目下気をつけていることは、本音をぶつけ合うための関係性を仲間と築くこと。立場や性格などあらゆることが違う人に受け入れてもらうためには、自分が歩み寄らないといけない。逆に本音をぶつけてもらったときには素直に受け入れられる姿勢を持つ。

まさに今実践中です。


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