保育学会に参加してきました

人生初の学会への参加。


思い出すのは
小学生の頃友達と
くだらない事実に気づいた誰かが
「学会で・・・」と呟くと全員で

「「発表しよう!!!」」と大声で叫ぶノリがあったこと。

本当にくだらないノリだったけど楽しかったなぁ。
まさかあれから20数年後、自分が学会に参加する日がくるとは夢にも思いませんでした。


とは言え、発表する側ではなく、聴く側としての参加でしたがそれはもう刺激的な2日間でした。



細かい内容は自分の記録として留めておくとして、いくつか感じたことを備忘録として。


1 研究者の性(サガ)
ポスター発表や口頭発表、自主シンポジウムなど様々な形で、保育にかかわる研究が紹介されていました。
中には、「え?こんなところに?」というコアな目の付け所で研究を進められている方もいて、それもまた刺激的でした。

発表後、参加者からコメントや質問を受け付け、それに発表者が答えていくというのがお決まりの流れでした。

「この研究は◯◯という前提に立っているの?それとも△△?」
「分析から生成されたというこの図はどうしてこの形なのでしょう?」
「◯◯と言える根拠は?」
「このデータが正しいと言える根拠は?」
「根拠は?」「根拠は?」「根拠は?????」

研究者の性なのでしょうか。根拠を示せとおっしゃる方が多い印象でした。
もっと言えば、粗探しのように見えたというか・・・。

研究である以上、デタラメなデータを持ってこられたら困ることは分かるし、
根拠に乏しい論文を発表するな、という気持ちも分かります。

ただ、一生懸命データを集め、分析し、まとめ、考察をして発表をしてくれている方に対して、根拠こんきょコンキョと食って掛かるよりは
「面白い研究してますねー!」
「この研究、こういう視点で深掘りしたら面白そうですよね」
と肯定的に受け入れつつ、学会全体で研究を面白がる姿勢がないと、
「どうせチクチク根拠はどこだと責められるくらいなら研究なんて・・・」
と考えてしまう人が増えてしまうのではないか、と私は思いました。


これが研究の世界であり、学会の世界だ!というご指摘が聴こえてきそうですが、僕の感想です。


2 難しいことを易しく
これは自分への課題に繋がる気づきでもありますが、学会で発表・発言される方たちは難しい用語や言い回しが多すぎると感じました。

聞いたこともないような四字熟語や、絶対に噛まずに言えないような横文字の専門用語などなど
いちいち出てくるたびにネットで検索して言葉の意味を調べながら参加していました。その時点では自分の勉強不足を猛省していた私ですが、先ほど敬愛する立教大学の中原先生のブログでこんな記事を見つけました。


中原先生の言う「誰一人取りのこさない文章」、私が学会に参加しながら感じていたモヤモヤを見事に言い当ててくれていました。

結局、本当の意味で頭が良い人というのは「難しいことを易しく」表現できる人であると私は考えていて、実際自分が「この人は尊敬できる!」と感じる方は難しい専門の分野の話を実に分かりやすく明朗に説明できる人が多いのです。


この姿勢は、自分も来年修論を書きあげるにあたって、大切にしなければならないことだと思います。



なんだか学会の文句を記事にしているような感じになっていますが、そんなことはありません。

学会はとても有意義でしたし、日本全国にこれだけ保育に対して真剣に考えている人たちがいることを知れて、頼もしい気持ちです。


自分も保育学、幼児教育学という大きな研究の山に頑張って挑んでいこうと思います。

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