なぜイケメンはもてるのか
はじめに
「イケメンだと免疫力が高いから子孫繁栄の可能性が高いため」など諸説あるが、のろ説を披露しよう。
たぶん誰も言ってない説なので足がつかない。気に入ったら自分が発見したかのように明日披露してほしい。※ここで言う「イケメン」とは、「顔がかっこいい」とする。
お金や腕力、協調性や優しさなど、生きるのに直接的に関与するパラメータでモテるのはわかる。
だが、人間はなぜ「イケメン」というだけでモテるような設計になっているのだろうか。
イケメンとは「顔のパーツの配置が中央値」とも言える。時代の流行りもありそうだ。他にも目がデカいとか色々あるが、なぜそんな生きるのに関わらない「デザイン」だけでモテるのか。
はらだたし…不可解だ。
なんの得もないのに、魔法のように顔が一定の造形だとモテるのだ。
いよいよくやし…不可解だ。
なぜイケメンはモテるか
ここからが本題だが、まず人類の繁栄方法からおさらいしたい。
生物は種の存続を多様性で実現している。
例えば、「寒いのが強い人間」と「暑いのが強い人間」がいたら、地球が大寒波に見舞われたとしても半分は生き残る。
このように、能力の選択肢が多ければ多いほど人類が続く確率が高まるので、「賢い人間」「賢くない人間」「太った人間」「やせた人間」「足が短い人間」「足が長い人間」など、いろんな種類を用意しておきたいと人類は思うはずだ。
なので、人類はなるべく色々な種類を実現すべく、人類間でDNAの大シャッフル大会をする。
近親同士の交配はDNAが劣化するようにして、なるべく遠縁との交配が求められるシステムも設けてある。
それも全て多様性を実現したいからだ。これで万全。間違いなく多様化していくぜ人類は!
と思ったら、
"人類を作った何か"は気が付いてしまった。人間が賢いものや腕力の強い人間ばかりになっていくことに。
(※ここからは「人類」というと個人と人類全体が分かりずらいので人類全体を"人類を作った何か"という呼称にする)
おかしい、うまく設計したはずなのに。
でも、よくよく考えたらそれはそうだ。個々の人間は、生きる力が強い人間を交配相手に選ぶ確率が高いのだ。
これじゃ個々の寿命は延びるかもしれないが、多様性の方が人類には大事なのだ。
なぜなら、個々の寿命が伸びることは、適切に産んで死んでを繰り返す「代謝」をしていかないことになるのだ。それはつまりDNAの劣化を意味する。
このままだと、生きる力が強いだけの一様性のある種族になりさがり、種の存続力は弱くなってしまう。ちょっとした環境の変化ですぐ絶滅してしまうかもしれない。
"人類を作った何か"は考えた。
「「腕力が弱い人間」や「賢くない人間」も子孫を残せなくてはいけない。
このままだと多様性がなくなり絶滅する。だが、どうすればいいんだ。。
そうだ!何か生きる力に関係ないパラメータを登場させればいいんじゃないか…?でも何にしよう~、う~ん」
3日3晩考えたがいいアイデアが浮かばない。
なので、「もういいや、生きる力と関係ないものだったら、顔面のカタチとかでいんじゃね?」
といった感じで、エイヤで「顔面の造形が一定の形状」というパラメータに決まったのだ。
この「顔面の造形が一定の形状」、つまりイケメンがモテる設計にしてやれば、金がなくても、腕力がなくても、協調性がなくても、優しくなくても、イケメンってだけで子孫が残せる可能性がある。
こうして、より多種多様な人間が生まれ、その数の分だけリスクヘッジがとれるようになり、種の存続が安定するようになったのだ。
途中から神話みたいになってしまったが、こういうことである。
まとめ
いわば、「イケメンがもてる」はDNAをぐちゃぐちゃにかき混ぜるミキサーの役割をもっているのだ。