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幡野広志さんに聞く~安楽死制度を議論するための手引き09(前編)

論点:安楽死制度を日本で作っていくことは可能か?

 これまで、この連載では安楽死制度を議論するために、どういった考え方をすればよいのか?について連載を続けてきました。

 そんな僕に「安楽死制度を日本で作っていくことは無理だと思いますよ」とご意見をくれた方がいます。
 それは、写真家で多発性骨髄腫というがんの治療を続けている幡野広志さん。

 以前は、「日本でも安楽死制度を作るべき」と話されていた幡野さん。『だから、もう眠らせてほしい(晶文社)』でも対談しましたが、この3年間で考え方がどのように変わったのか、そしてどこが変わらないのか?幡野さんの真意を確かめるべく、お話を伺いに行ってきました。

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西:あ、ご無沙汰してます~。

幡野:すみません、遅くなって。道に迷ってしまって。

西:大丈夫ですよ。もう注文してますから、ゆっくり食べながら話しましょう。
※この収録は川崎市内の天ぷら屋さんで行いました。

西:では、さっそくですけどなぜ日本では安楽死制度はできないと思うのでしょうか。

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