6-1:安楽死の議論はやめたほうがいい ~宮下洋一に会う (前編)
幡野広志に会った後、僕にはもう一人どうしても会っておきたい人がいた。
それが、高願寺で安楽死について対談した、在欧州ジャーナリストの宮下洋一だ。
宮下は、吉田ユカがエントリーしようとして断られたスイスの自殺幇助団体・ライフサークルをはじめ、ヨーロッパやアメリカの安楽死事情を取材して『安楽死を遂げるまで』(小学館)という本にまとめて日本に紹介した方。最近は、神経難病を患った日本人がライフサークルで安楽死を遂げるまでを密着取材し、『安楽死を遂げた日本人』(小学館)という本を