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2016年12月 タイランド年末コアサンガリトリート ブラザーシスターたちの印象的な言葉

過去の記録から2016年の12月に開催されたタイランドプラムビレッジでのコアサンガリトリートでのブラザーシスターの言葉をご紹介します。(どなたのお話かメモが残っておらず、分からないのが申し訳ないのですが…)

「我々の思考は簡単に分散してしまう。呼吸に気づくと意識が中心に戻って自分の軸に気づくことができる。

自分の縦軸は空と大地の間にある。

呼吸によって再びつながりを取り戻すことができる。何とのつながりが?それは自分の中の仏性だ。仏性とは何か?それは現在に留まることができる、という力だ。

呼吸により自分の身体をリラックスさせることができれば、自分が軽くなる。軽くなれば微笑むことができる。微笑むことができればスペースができて自由になる。

自分自身の身体に気づくことが縦軸だとすれば、自分の横にいる人の存在に気づくことが横軸だ。横にいる人の呼吸に気づき話を聞くことができれば、つながることができる。自分自身とつながればつながるほど、自分の大事な人ともつながることができる。

呼吸に気づくということは、止める練習をすることだ。何をやめるのか?それは苦しみから逃げること。そして、未来のために今を犠牲にすることだ。

なぜ我々は止まる練習をする必要があるのか?それは身体に気づくため。止まることができれば、自分の周りの風景がよく見える。そして、自分にないものでなく自分が何ができるかを見ることができる。

止まって未来への心配を止めることができて初めて幸せになれる。もうこれ以上走る必要はない。もう「これ以上」を求める必要はない。

今ここで幸せになれる。」

「苦しみはそれをきちんと認識することができればそこから解放される。きちんと認識するためにはどうしたらいいか?

それから逃げないで100パーセント味わうこと。そして苦しみを苦しみとしてそのまま抱きしめること。

自分の苦しみに向き合わなければ、人の苦しみを理解できない。人の苦しみを理解できなければ、真の意味で人を愛することはできない。

だから、人を愛したいと思ったら、まず自分の苦しみに向き合わなくてはいけない。実際に苦しみに出会ったらそれを幸いなこととして受け入れる必要がある。

それは、誰かの苦しみを理解し、人を愛する機会をもらったということなのだから。」

「私たちは誰でもみんな間違えることがある。ブッダだって間違えた。ブッダだって人間だったから。

大事なことはそこから学ぶ、ということだ。間違えることはOKなんだ。完璧になんて誰だってなれない。

完璧にならなくてはいけない、と思い込めば、それが苦しみを生む。『こうでなくてはいけない』と思い込んだら幸せになれない。

それよりも、自分の目の前にあるささやかな幸せを十分に味わった方が良い。

例えば、朝日やお茶を飲むことや、今息をして生きているということを。」

(翻訳・書き起こし:Kumiko Jin)

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ティク・ナット・ハン「マインドフルネスの教え」
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