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【歩き遍路】2日目-スナフキン朝から激おこ【88ヶ所】

やあ、また会ったね。スナフキンNだよ。

おへんろさんを始めて2日目。

昨日は1~9番札所を参拝して10番札所の近くの「へんろ小屋」で寝たのさ。

19時頃から雨が吹き込んできたから結局中にテントを張ったんだ。

朝には雨は上がっていたけれど、風は強いままだったよ。

この小屋があって本当に助かった。ありがとうございます。

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(へんろ小屋88プロジェクトについてはいつか紹介します)

そんな朝、まずはコーヒーを淹れて、白米を炊いて食べる。

去年から引き続いて白米ブームなのでご飯を炊いてフリカケで食べる。

(ボクには主食ブームがある

今まではオートミールや玄米、レンズ豆なんかのブームがあって

2年位食べ続ける。偏食ってやつだな。)

ご飯食べて、荷物もしまい出発前にお掃除していると…

「なんやねん、この量は!?」

昨夜から気づいてたけど、

ゴミの量がぱねえっす。びっくりした。

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(結構古くからのゴミも多かった)

おへんろさんの休憩所にはゴミがたくさんあります。

それはゴミを捨てるウンコマンがいて、

その後に来るおへんろさん達も拾って行かないから。

お山では考えられない事だったので、朝から「激おこ」

とりあえず拾っていくことにしました。


っとそんなこんなで、遅めの出発となりましたが

10番「切幡寺」を目指します。

へんろ小屋からもお寺が見えてたので少しテンション上がる。

ゴミの事を思い出しては血圧も上がる。

切幡寺は333段の石段を上ったお山にある寺!

それはそれはしんどい!との情報だったので

途中のヤブで荷物を置いて軽装で行くことにしました。

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(夜見たらおしっこちびる)

昨日、泊地予定の駐車場は平和な感じでお手洗いも超きれい。

意を決して「おとこ厄」と刻まれた石段を登っていくと…

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(江戸時代から!由緒正しい)

あっという間に着いた。

あー…日頃運動しない人基準のしんどいって奴だったんだな。

何にせよ、無事でよかった。っと参拝させてもらいました。

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お経が終わり、モンモンとしたゴミ問題について黙想していると

「拾っていけばいいじゃない」との啓示があったのでした!

この時から、今回のレギュレーションに

6「おへんろさん用の施設のゴミを拾い掃除する。

トレイルでもゴミを拾う。

そして捨てた奴にヌルめの呪いを掛ける」

が追加されました。

これによりボクのカルマポイントも下がっていくことでしょう!

ありがたいこっちゃ。

まずは今朝のゴミの人達には

「地元に帰り着いたら、お財布を落として困りますように」

のカースをかけておきました。

その後、吉野川にある日本一大きな中州の島を通ります。

ここは昔は人も住んでいたけれど、吉野川の氾濫もあって立ち退き

今は田んぼと畑の広がる平野でしたが、結構交通量が多い!

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(すげーぜ、吉野川。町中なのに水が綺麗)

そして、ここでも沈下橋がありました。

四国の川では橋げたの無い沈下橋をよく見ます。

四万十や吉野の川では豊かな土壌の代わりに氾濫も多かったからだそうです。

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(吉野川ではないけれど、これが沈下橋)

人が一人ギリギリの待避所で車をやり過ごして10m進み、

また待避所に入って…っと古めのアクションゲーム的な感じで吉野川市に上陸します。

11番藤井寺の前に寄り道してコンビニへ
そこから先はお店が無くなるのです。

その途中のおへんろ休憩所でもゴミだらけだったので回収

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「捨てた奴が7日7晩ウンコが止まらない奇病に掛かりますように…」

かなりの量になってしまったので近くの酒屋さんに相談にいきました。

そうすると酒屋さんはゴミを引き取って下さいました。
本当にありがとうございました。

偉そうにゴミを集めても持って帰って自分で捨てる事が出来ません。

結局こうやって地元の方々にご迷惑をお掛けするのです。

でも、集めます。散らかっているよりは自分の好みなので。

そんなこんなで道草食ってしまいした。

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(藤井寺の前にいたおじさん。きっと立派な方なのでしょう)

次の12番焼山寺へは藤井寺の境内を抜けて山道になります。

またここにはミニ88ヶ所もあるんで巡っても楽しそう。

12番へのトレイルは遍路転がしという難所です。

徳島の遍路転がしは

「1に焼山、2にお鶴、3に太龍」というナイスネーミングなお寺ばっかです。

難所って、ちょっと勾配きつめの累積1000m位なんで

大したことないかなーっと思ってました。

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っが、しかし!

体は平地モードになってしまっていて、登りに対応できません。

いつもなら全然平気な15kg程度の荷物もめっちゃきつく感じます。

歩幅が広くなってて、矯正が間に合わなかったんやね。

トレイルには何故か真新しいティッシュが落ちています。

拾いながら歩きます。

ボクがゴミを拾う時には決まった動作があります。

①ゴミを発見し、「面倒だなー」
②数歩通り過ぎて「拾わなかったって事実が残るよな…」
③仕方なく戻って拾う

進んで拾う精神など無く、後ろ髪引かれるから仕方なく拾っているのです。

そんなこんなで登っていくと

地元のハイカーさんが下りてきて、道の様子を教えて頂きました。

「ここ数年で一気に歩き遍路は少なくなったよ」だそうです。


なんとか境内に付いたら

昨日の寒波で雪が残っていました。

水汲もうと思った駐車場のお手洗いは使用中止

納経所の方によると、寒波で配管が壊れてしまったそう。

境内のお手洗いは無事なのでそこで今夜の水をいただきました。

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(見てる間にシュシュシュっと書いてくれる)

気を付けてね。と暖かいお言葉をもらい下ります。

下りは舗装路で少し行くと集落に出ました。

そしてここには伝説のお遍路さんの眠る霊場があったのでした。


杖杉庵(じょうしんあん)は

昔、いじわるなお金持ちだった人が托鉢に来た坊主に激おこ。
鉢をたたき割ったら、祟りで子供が死にまくり
反省して許して貰おうとその坊主(お大師さん)の開いた88の霊場を巡って追いかけた。
でも会えないまま20周して、今度は逆に回る(逆打ち)
でも12番焼山寺の手前で倒れてしまった。
その時、お大師さんが現れて許してもらって死んでしまった。
その後お大師さんがそいつの杖を刺すと杉が生えましたとさ。

っという伝説があります。


もうお日様は沈んでしまいました。

幸いここにはお手洗いもあり、人家からも目につきません。

今夜はここでお世話になる事にしました。

軒先に突っ込むような形でテントを張り

お杖さんをきれいにしてテントの中で先に休んでもらいます。

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金剛杖はお杖さんと呼ばれ、弘法大師が宿っているとされます。

なので不浄な場所に持ち込まず、休憩でも先に休んでもらい

宿に入るときは根本を洗い清めます。

一緒に歩いていると本当にお杖さんに守られていることを実感します。

お大師さんが開き、巡礼が歩き、四国の方々が支えてくださっているから

自分がここにいられるのだという当たり前の事に感謝しかありません。

この夜は気温は0℃以下になりました

土の地面はコンクリートより暖かいので助かります。

これにて2日目はおしまい。

次回、「3日目-スナフキン、小学校でランチ」を刮目して待て!


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四国の皆様

途中、声を掛けてもらったり、休憩所、道を整備してもらったり
また様々な物を頂戴したり、

数々のお接待、ありがとうございます。

何よりもクソデカい荷物を背負って歩いていても
ご理解頂いていると感じたのが一番ありがたいことでした。

また、邪魔や不審に思われる方もいらっしゃったと思います。

ご迷惑をお掛けしました。ごめんなさい。

この場を借りてお礼とお詫びとさせてもらいます。

南無大師返照金剛
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