晩秋の水辺
先日ポスティングしたエリアでの水辺のお話です。
私の住む街で水辺といえば、湖や池、沼などではなく、幅1メートルあるかないかの河川、大きな公園にある池、そして人工の貯水池くらいです。
そして、先日は貯水池のほとりを通過しながらポスティングをしてまいりました。
私が担当しているエリアには、プールに毛のはえたくらいの小さなものから小規模のダムなような規模のものまで、いくつかのこういった貯水池に出会います。
そして住宅街の中にあるものから、森に囲まれていて一見みたらどこかの旅行先に来てしまったのではと思うような景観ものなまで、雰囲気はさまざま。
先日通りがかったのは、住宅が立ち並ぶど真ん中にあるわりと大きめの貯水池でした。
もう肌寒さを感じる時期ですが、この日の日中は穏やかで暖かい気候でした。
そこで見かけたのは、貯水池の中で悠々と水面に浮かぶたくさんの鴨、その近くには白いサギのような鳥もいました。みんな日の当たる池の中心部の水面で、近くに寄り添いながら日向ぼっこをしているようでした。
そして斜めに坂になっているコンクリート製の壁面には住人と思われる亀が水から上がってきて、甲羅干しをしていました。
あまりにも長閑すぎて、その貯水池の周りを周遊してゆっくり移動しながら、秋の水辺を味わいました。
こんな人工の貯水池でも日常生活を営む生き物がいるんですね。まぁ、自分も天の神様から見れば同じようなものですが。
ポスティングをした帰りにまた同じ貯水池の周りを通過して帰宅の途につきました。帰る頃には日が落ちてだいぶ暗くなっており、水面には周辺住宅の明かりや街灯が映り込んでゆらゆらと揺れていました。
これはこれでいいなぁ!
鳥や亀の姿はもう分からなくなってしまいましたけれど。
観光スポットや見慣れない土地の水辺も良いけど、住み慣れた土地の水辺での発見でした。
THE END