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クレームを頂戴しました

今日ポスティングをしていたら、チラシを配っている私に穏やかそうなおばあちゃんが歩み寄ってきて「何のチラシだい」と声を掛けてきました。

「〇〇のチラシなんですけど〜」と言いながら目の前でチラシを見せるとおばあちゃんは快くチラシを受け取ってくれました。

おばあちゃんは、その場でしばらくチラシを眺めていたのですが、そこから急にすごい早口で若干怒りながらワ〜ワ〜と喋ってきました。

内容をよく聞いてみると、私が配っているチラシの同業他社さん(大手企業)のチラシを見て、ちょっと前にそのサービスを頼んだらしいのですが、急いでいるといっているのに一向に来る気配がなく、いつ来れるかと尋ねたらまだ2週間先になると返答があったらしく、とにかく遅すぎて困っていて嫌になっちゃうというような話。

私はおばあちゃんをなだめるように

「今この業界は繁忙期なので、恐らく注文が殺到していて人手も不足しているんじぁないですかね」

というと続けて

「そうかもしれないわね、ところであなた配る人?職人さん?」

「配る人ですけど何かお役に立てれば…」

「大丈夫、もう待てなくてある程度自分でやっちゃったんだけど、残っているので職人さんだったらやってもらっちゃおうかなと思って、自分でやると腰痛めちゃうのよね」

「そうなんですね、自分でやるのは結構大変ですよね。ではまた今度お願いしま〜す」

最後におばあちゃんは「チラシ取っておくわね」といってその場を離れました。

強い日差しの降り注ぐ中、5分ほど立ち止まっての会話はなかなかしんどかったのですが、おばあちゃんは大丈夫だったでしょうか。

というわけで、今日は他社のクレームをありがたく頂戴いたしました。いろいろな事情があって遅くなるのはしょうが無いかもしれないけれど、ちゃんとお客さんの納得するように説明しておかないとお客さんも逃げてしまいますよね。

おばあちゃんは、だいぶ鬱憤が溜まっていたようだったので吐き出せて少しは落ち着いたかな。

他の家を配って戻ってきたら、ちょうどお出かけだったようで、また出会ってしまいました。ニコニコと笑顔で会釈してくれたので、少しは布石を打てたでしょうか?

次回、選んでくれることを期待しましょう!