LINEの総合金融サービス業化
LINEはすでに保険(ソンポジャパン)、証券(野村)にも合弁方式で参入している。
銀行参入で、LINEユーザーは、スマホさえあれば、ほぼあらゆる金融サービスを受けられるようになる。
もっとも、LINE関連会社のサービスを使うインセンティブがなければ、LINEユーザーが自動的にサービスを使うわけではない。
LINEユーザーが金融サービスを使うようになるのは、
個人的には、個人間送金と決済(LINEPAY)がキーだと思う。
LINEの弱点は、メインサービスが無料サービスなので、金融サービスを使ってもらうためには、まず決済口座を登録してもらわないといけにない所だ。
その文脈で考えると、銀行を持つことはいいことだ。
ここに口座を開設した人は、より容易に個人間送金と決済(LINEPay)サービスのユーザーになってもらえる。
また、自社銀行とつなげてもらえれば、他銀行やクレカ等への手数料支払いが減る。
短期間の少額融資は、若者層にはニーズがあり、LINEの顧客層にあうと同時に、収益化しやすい。ただし、貸し倒れが増えないためには、信用調査が必要で、過去の借り入れ実績の少ない人の場合は、他のこと(LINEMUSICなどの有料サービスの使用状況)も使った「社会的信用スコアリング」を追求するのも理にかなっている。
LINEの挑戦が成功することを期待したい。
「新銀行ではまず、スマートフォン(スマホ)を使った少額の送金や、その際に発生する短期間の少額融資などを手掛けるとみられる。」
「LINEは同日、みずほ銀行、オリエントコーポレーションと共同で、19年上期をめどに、個人の信用力を点数化した「スコアリング」を使った融資サービスを始めることも発表した。」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38222700X21C18A1000000/