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社会人野球投資法 ~株主優待 前編~

 去る6月28日、東証株価指数(TOPIX)がバブル崩壊後の最高値を更新し、日経平均株価だけでなく、TOPIXでもバブル期の株価を更新したことで、日本株の上昇傾向を日経平均株価以外の面でも明らかにしました。
 為替に目を向けると、1ドル160円台に突入していることから、この為替レートが日本株にポジティブな影響を与えているようにも考えられます。が、こちらもバブル前以来の円安水準は物価の面で内需を冷やすことにもなるため、さらなる円安や急激な変動には注意しておく必要があります。
 この円売りの要因のひとつとして、新NISAでの円売りがあると言われています。これだけで毎月兆単位で円が売られているようですが、新NISAの投信はほぼオルカン一強の様相を呈していることから考えても、感覚的にありえない話でもないように思われます。
 しかし、オルカンの6割ほどは米国株で構成されており、日本の株価も米国の経済状況の影響を強く受けることから、実は日本株を買うのとあまり変わらないだとか、日本株とオルカンの2本立ては株価の面からはリスクヘッジになっていないといった意見もあります。まあ、せっかく何も考えなくて良いオルカン買ってるのに、そんなこと深く考えるのは時間と労力の無駄だと思いますが…。
 いずれにしても投資信託を利用してインデックス投資をするというのは誰でも小額から始められることができますが、やはり投資の王様は個別株投資でしょう。
特に日本株においては、株主優待というほとんど日本独自の取り組みがあります。今回は、その中でも社会人野球銘柄の株主優待で保有しているものから100株で優待がもらえるものをいくつかご紹介したいと思います。

千葉市/福山市・倉敷市 JFEホールディングス(5411)

抽選で工場見学会

 JFEホールディングスの株主優待は抽選での工場見学会です。製造業に時々みられる株主優待ですね。
 製造業以外にも電力会社などでも施設見学会が隠れ優待として株主総会や配当の通知に同封されていますが、見学する施設が自宅から遠かったり、日程が平日だったりと正直行きにくいものが多いです。
 JFEの工場見学会は東日本地区(千葉)、西日本地区(福山・倉敷)の製鉄所のほか、三重県の造船所や川崎のリサイクル工場の見学も用意されており、行きやすい工場を選ぶことができます。JFEの製鉄所は同業の日本製鉄と比較しても都市部から行きやすい場所にありますし、休日の日程も用意されていますので、どちらかと言えば行きやすい部類に入る工場見学ではないでしょうか。
 ちなみに日本製鉄の場合は工場見学会や鹿島アントラーズのチケットといった優待がありますが、1000株以上のまとまった保有株が必要となります。

横浜市/神戸市・高砂市 三菱重工業(7011)

三菱重工の優待はいわゆる隠れ優待

 三菱重工では株主優待とは謳われていませんが、配当支払いの通知に三菱の施設招待券や工場見学会の案内が同封されています。
招待券内容は年度によって変わりますが、今年度は東京の静嘉堂文庫美術館と横浜の三菱みなとみらい技術館の招待券でした。(昨年は東洋文庫ミュージアムと三菱みなとみらい技術館)
 静嘉堂文庫美術館は無料券(同伴者は200円割引)×2枚、三菱みなとみらい技術館は無料券(同伴者3名まで有効)×1枚ですので、これだけで最大5000円以上の割引を受けることができます。あくまで理論上の最大利得ですが…。
こちらの招待券は株主通信さえ入手できれば優待券を入手できるため、1株からでも優待を入手することができます。
 私は最初に貰った年はこの招待券余らせてしまったのですが、静嘉堂文庫美術館の入館料が1500円もするの後から知りました…。
 また、工場見学については今回長崎造船所でしたが、昨年は下関造船所だったので、どこか決まった事業所の見学が毎回用意されてるわけではないようです。

浜松市 ヤマハ(7951)
 ヤマハの株主優待は自社グループのギフト商品かヤマハの店舗で使える優待券です。
保有株数で金額は変わりますが、100株だと1500円分の優待です。その他抽選でCDやゴルフトーナメント招待券が当たります。

 ヤマハの優待は来る時期が早く、権利確定から1月ほどで案内が届きますが、この案内捨てちゃったので、知りたい方はヤマハのホームページ見てください。

大垣市 西濃運輸(9076)

オンラインショップで使える割引券

 西濃運輸の株主優待は自社ECサイトで使えるクーポンです。100株で700円(3年以上保有で1200円)分のクーポンが貰えます。
 そもそも西濃運輸の自社ECサイトってなんだよという感じですが、「なっトク!セイノーショッピング アネックス」という名前で、自社グッズや大王製紙製品などを販売しています。大王製紙製品がやたらと多いのは、会社の事業で大王製紙との関係が深いんでしょうかね?知ってる方いたら教えてください。
 西濃運輸グッズは、このようになんだか硬式野球部の応援に使えそうなマフラータオルも販売しており、価格も株主優待のクーポンを使うのにちょうどいい金額です。株主優待が到着する時期から考えても、これを買って都市対抗の応援に来いということでしょうか?

「なっトク!セイノーショッピング アネックス」より

 というわけでタオルを買って今年の都市対抗はみんなで西濃運輸を応援しよう!勝つぞ!勝つぞ!大垣!


つづく

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