見出し画像

先を行く馬鹿になれ

自分らしく
自然体で
ありのままに

私にはその意味がわからなかった。
どうしたらうまくいくのか全く見えない。
眠れない日々に
死にたい日々に

一体何がしたい?
そう問いかけて、自分の心がわからないことに初めて気づいた。
どうせ眠れないなら
起きて脳裏に浮かぶことをとにかく書こうと決めた。33歳。

脳裏、、、そのうち昼夜問わず意識して初めて知った。
トイレに座っていると浮かんでいた見知らぬ暗い顔を、
仕事中にそこには居ない人達の不快な会話が、
少しずつ気づいていった。
会ったこともない、
実際に聞いたわけでもない、
幻想が心を飛び交っていたと。

幻想は他人を装っているが、皆、私の心が創り出したものだと気づくまで随分時間がかかった。
いつしか実在する人達を幻想で塗り硬め、
うまくいかないのを誰かのせいにしていたのだ。

人には見せられない、
とにかく脳裏に浮かぶこと、
寝覚めが悪い夢、
書いて書いて書いて、、、
ある時、憎んでいた者達が傷だらけの遺体となって運ばれる夢を見た。
違う!!!!!
私は誰も傷つけたいわけではない!
皆に幸せになってもらいたいのだ!
やっと自分の心に触れた気がした。36歳。

私の本音は人を傷つける、だから口にしてはいけないと恐れていた。
でも、違ったのだ。

それからだ。
心の声と対話、
どんな些細なことも対話して、
自分の心を生かす選択をすると決めた。
もう誰かのせいにしたくない!

素直に生きようとすると
無駄、
非常識、
非現実的、
それで食って行けるわけないだろう、
と後ろ髪を引かれる。

でも決めたんだ!
自分らしく生きて、
死ぬまで生きる、と。

素直に生きることは
心配をかける、
迷惑をかける、
それでも幸せそうにしている私を見て
人は許してくれた。

初めて人の優しい本心に触れた。
自分の幻想が消えていった。
自分を許し、人も許せるようになった。
感謝が溢れるのだ、自然に。

不思議だ。
自分を信じることで人を世界を信じられ、
耐えられるのだ。

忍耐力
生きるために最も必要な力だと今思う。
その力はどんなに絶望しても、全ては良きことのために起きていると信じる力に比例している。

自分の心に素直に生きる
それは全ての命が幸福に満たされる世界への道

馬鹿だ!

叶うはずないと呟く幻想に言ってやるのだ。
先を行く馬鹿になる! 52歳。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?