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木の文化の再生に向けて

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#木の文化

木の文化の再生に向けてその八    白木の文化

外来の仏教文化と平行して、我が国には伊勢神宮を頂点とした白木崇拝の木の文化が存在すること…

野村隆哉
4年前
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木の文化の再生に向けてその七    木製の調度品

これまで述べてきたように、我が国の自然環境は畿内を中心にして人々が生活するうえで温和な恵…

野村隆哉
4年前
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木の文化の再生に向けてその六    西欧の紙について

これまで、我が国の和紙についてその調度品にまで高められた多彩な利用について述べてきたが、…

野村隆哉
4年前

木の文化の再生に向けてその五    紙製の調度品

廣瀬正男があらわした「紙の民具」の中で、紙を用いて作られた代表的な民具を列挙すると70項…

野村隆哉
4年前
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“木の文化の再生に向けて”その一”  「見て盗め。」、「体で覚えろ。」、「手を使…

昔、丹後半島伊根の山中にあった古民家を解体したことがある。尺上のケヤキの大黒柱は背割りも…

野村隆哉
4年前
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木の文化の再生に向けて その二   第二のヒューマン・ルネッサンス

さて、前回述べたように物質文明の肥大化によって個々の人間は部品化し、物質化する中で多くの…

野村隆哉
4年前
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木の文化の再生に向けてその三    第二のヒューマン・ルネッサンス、続き

前回、物質文明の呪縛から人間性の解放という第二のヒューマン・ルネッサンスが来るだろうと推測しました。最近、多く使われるようになったバイオ・ルネッサンスという言葉は、旧来の物質文明的所産に新しい衣を着せ替えただけであるが、本来の意味は第二のヒューマン・ルネッサンスであり、人類だけでなく地球生命全体の共生、調和を視座に置いたいのちの回復ということではないだろうかと考えています。 昭和61年(1986年)に総合研究開発機構(NIRA)が(財)工業開発研究所に委託してまとめた「21世

木の文化の再生に向けてその四    我国の木の文化を振り返ってみよう

人の情緒と調度について 人の情緒は環境と感応し、相互に影響しあいながらその機能を発 達させ…

野村隆哉
4年前
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