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長男が「友達が遊んでくれなかった」としょんぼり帰ってきた話

こちらは2021年12月15日にブログに投稿したものです。


うちの長男はちょっと変わってる。

そして保育園は少数制の保育園。

多数派にはなれない我が子が

初めて社会に拒絶された話。


あっびっくりするくらい

ハッピーエンドで終わりますw






長男のスペック


うちの長男はちょっと趣味がかわっている。

今はとにかくとにかくゴジラが大好き。

シンゴジラは軽く300回は観た。

もちろん他の作品もかなり観ている。


鼻歌は

ゴジラS.P <シンギュラポイント>の主題歌

BiSHのin case…

そんな5歳児の見たことないw


放射線、凝固剤、迎撃作戦、咆哮

ちゃんと単語も理解して使っている。

そんな5歳児見たことないw


だって2021年の現在は

ゴジラは大人の趣味になっている。

ゴジラショップに子どもはいない。

子ども用品は販売していないし、

淡路島のニジゲンノモリで

ゴジラに大興奮やったのは長男だけやった。


私たち夫婦は我が道を突き進む長男を

全面的に肯定して育ててきた。

今回はそれが仇になった。






保育園で流行っているもの


保育園で流行っているもの。

鬼滅の刃、ポケモン、仮面ライダー。

ですよね〜なラインナップ。

お菓子コーナーやトイザらスの一等地で

よく見かけるから、私でも知ってる。


我が道を突き進んだ長男は

鬼滅の刃は「秘密のダイバー」やと思ってるし

ポケモンはピカチュウとリザードンしか知らない。

仮面ライダーは人(敵)を蹴るから嫌いときた。

敵にも家族はいるのにと。


いい子に育ったな〜。

ほんで秘密のダイバーちょっとおもろそうやんw






しょんぼり帰ってきた長男の話


2週間前くらいに

珍しく長男がしょんぼり帰ってきた。


仲が良しやった親友のHくんが

みんなの中でめちゃくちゃ流行ってる

ポケモン氷鬼に参加しちゃって

公園で1人で遊んだと。


ポケモン氷鬼のルールは

普通の氷鬼に追加ルールがあり、

ポケモンの名前を叫びながらタッチするとのこと。

しかもタイプ別で縛りがあるらしく、

ポケモンを全く知らない長男は参加できない。

虫ポケモンってなんやねんと怒っていた。


何か他の遊びを提案したら?と

アドバイスをしてみたらそれもやったと。

他の遊びは王ごっこというものらしく、

長男が王様で他の子たちが

司令塔、家来などに別れて

架空の敵と戦うらしい。


いやそれみんなやりたくないやろ。

ケイドロ(警察と泥棒に分かれた鬼ごっこ)とか

普通の氷鬼とかを提案すれば?

などなどアドバイスはしてみた。

でもそれから1週間ぐらいは

公園に行くとずっと1人で遊ぶ日が続いた。


心配で心配で

仕事の合間にお散歩で行く公園を覗きに行った。

ほんまに1人で遊んでいて母はちょっと泣いた。


ブログの更新が珍しく止まっていたのは

ブログを書く時間を

覗きに行く時間に使っていたから。

ブログを書くテンションにならなかった。





私に似ている


長男の様子をみて思い出したことがある。

私も長男と同じだった。

私も幼少期、我が道をいくタイプだった。


1990年代は女の子といえば

美少女戦士セーラームーンだった。

おもちゃもお菓子も靴も服もパジャマも

みんなピンクでセーラームーン。


そんな風潮の中、

私はセーラームーンを一度も観たことがなかった。

テレビが禁止だったわけでもない。

むしろ乙女な母はセーラームーンが好きだった。


保育園で浮いている私を

母はいつも心配していた。

保育園のグッズは全部セーラームーンで

揃えてくれたし、

髪の毛もなんとかちゃん?みたいに

くくったりしてくれていた。


今だから明確に説明できるけど

まずもって興味がなかった。

悟空の方が強いし、戦う時にスカート履くのも

やたらキラキララメラメしているのも

ピンクもあんまり好きじゃなかった。


好きだったのはドラゴンボールと蛇の抜け殻w

トランスジェンダーの疑いもあり、

覚えていないけどカウンセリングにも

電車を乗り継いで行っていたらしい。

ネットも情報もない時代。

母には苦労かけた。

親孝行せねば。






いじめとは


はっきり覚えていること。

私は保育園の頃からいじめられていた。

靴はいつも靴箱にないし、

髪を切られたこともある。


田舎なのでそのままのメンバーで

小学6年生まで。

中学に上がるまでいい思い出があまりない。

小学校の卒業アルバムは

もらった帰り道に川に捨てた。


いじめられ続けて気がついたことがある。

いじめは集団の中の少数派がうけるということ。


メガネをかけている子。

太っている子。

天然パーマの子。

多数派の人が持っているものを持っていない子。


女子のいじめがエスカレートするのは

泣かない子。感情を表に出さない子。


私はメガネをかけていて、

1人でも割と平気やから泣かない。

中学に上がるまで家以外では

感情を表に出さなかった。


そんなスペックで

好きなものも女子とは合わないから

もちろんみんなが持っているものを持っていない。

私はいじめのターゲットにはもってこい。

ターゲット要素の盛り合わせw






思いきって先生に


こんな自分の経験があったから

ほんまに心配で何も手につかなかった。


思いきって担任の先生に相談してみた。

5歳児のクラスは20人くらいに先生1人。

忙しいのに申し訳ないなと思いながらも、

もうしょんぼりしている長男は

みていられなかった。


先生の回答は

公園では1人で遊んでいるから

声をかけるけど、

虫を探しているからいいと参加しない。

保育園に戻るとHくんともKくんとも

仲良く遊んでいる。

ケンカした様子はない。

私も気をつけて見てみますとのことやった。






他のお母さんの話もまとめると


他の子のママさんたちにも

それとなーく様子を聞いてみた。

「ポケモン氷鬼流行ってるみたいですね〜」

と帰り道にそれとなーく。


そしたら衝撃の事実がw

「ちょっと前はみーんな王ごっこ

ばーーーっかりやっていたのに

子どもの流行は早いですね〜」とw


ん?王ごっこ?

あー長男が提案していたゲームは

前に流行ってたのか

とやっと私は理解した。


そしたらそのママさんは

さらに衝撃の事実を教えてくれた。

「王ごっこって〇〇くん(長男)が考えたんでしょ?

この間詳しくルールを聞いたら

すごく面白くてビックリしちゃいました〜」と。

え?え?知らん知らん知らんw


家に帰って長男に確認したら

王様役の長男が1番つまらない役で、

司令塔も家来もめちゃくちゃ活躍できるし

めっちゃ面白そうなゲームやった。


母は長男に土下座。

ちゃんと話を聞かなくてごめんねと。






最後に


あれから2週間が経って、

長男が考えた別のゲームが

ブームになっているらしい。

もちろん仲良しのHくんも一緒。


母が介入しなくても

すでに自分の社会でポジションを

しっかり掴んでいる長男を誇りに思う。


母がなれなかった少数派の星になってくれ。




おわり。


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