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🌸美術館初心者【ルーヴル美術館展 愛を描く】レポ🌸

春らしい暖かな日差しと澄んだ空。

待ちに待った【ルーブル美術館展】にやってきました✨

4/3(月)の混雑具合

平日のAM10:00のチケットでしたが、作品や説明書きを見るのに少しポジションを気にする程度には人がいました!とても空いていたという印象はないです。鑑賞終わりが大体13:00ごろでしたが、展示室から出ると入室待ちの列に人が増えていて、お昼の時間帯だと平日でも混むことが分かりました。春休みの影響を感じます。

美術館初心者が鑑賞前に入れとくべきだった知識

今回私は音声ガイド(¥650)に加え、作品に添えられた説明書きを読んで作品を鑑賞しました。(実は今回案内人を務める満島ひかりさんの声が聞きたくて来たようなものでして…)

結論から言うと、事前知識はそこまでいらない!
と思います。音声ガイドと説明書きを取り入れれば、作品がより立体的に見えて、鑑賞した時に得られるものが増えます。

しかし、知識があればあるだけ作品の深みを味わえることは事実。

自分の無知さを知ると共に、新しい学問の扉に少し触れられた喜びがありました。
今回の鑑賞をきっかけに、西欧神話、宗教、西洋史、西洋音楽史、西洋美術史、西洋哲学史などなど…
樹形図のように広がる学びのきっかけに触れました。
(壮大すぎますが、興味を持つと言う最初の扉を開く段階にやっとこれたことにまず喜びを感じます…笑)

個人的に特に感動した作品

展示室に入り1番最初に目にする作品

フランソワ・ブーシェ《アモルの標的》1758年

ポストカードで失礼します(・・;)

思わず目に涙を浮かべ、泣くのを必死に我慢しました。

翼が生えた天使のような子どもたちは、愛の神様『アモル』
展示された絵に何度も登場する彼は、神話の中で、「愛の神様が放った矢が心臓に当たると、だれかを愛する気持ちが生まれる」とされていたそうです。

なんともロマンティック!!!

人に「愛」の感情が生まれるときは、自然的で、予期せぬもの。
だからこそ気まぐれでイタズラ好きなアモルの存在に頷いてしまう。

よく見ると、ハートの的から外れた矢や、矢が命中せず刺さった跡がある。
下では矢を焚べるアモルの姿も。

真実の愛は一つ
その愛は意図せず生まれるもの

そんな奇跡を一つの絵から全身で体感し、思わず心震え目頭が熱くなりました。

全体的な感想

面白いと感じたのは、歴史的な背景による、「愛」と言う抽象的で正解のない言葉の、軸となる描き方を知ることができたことです。
そして、「愛」の描き方によってたくさんの形の「愛」を思い知らされました。

眠る無防備な姿を見るという、眼差しから感じさせる恋の始まり。

恋しい人の全てを手に入れたいという一方的で強引な衝動。略奪の愛 取り戻す愛

死によって一つに結ばれる愛。

キリスト教の愛する者のための自己犠牲。

親子の絆。親子愛

罪を悔い改めた者を受け入れる心。

誰かに恋焦がれることだけが愛ではない

それを体感できる展示でした。

音声ガイドをつけたことで、目と頭だけでなく、耳も支配され、世界観にどっぷりと浸かりながら最後まで鑑賞できました。

歩き疲れても大丈夫!途中にある椅子に座って、ゆっくり伸びをして深呼吸。

外を歩くとほら。

この時期は綺麗な桜が待っています🌸

素敵な展示でした。
期間中もう一度行きたいです。

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