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【東京うまいもの探求】神田志乃多寿司の干瓢巻

「お〜い、帰ったぞ〜」
と頭にネクタイを巻いて千鳥足で帰宅する波平さん。
日本国民なら誰もが想像できる画ではないでしょうか。
その手に持つのはそう、包装紙に包まれた長方形のお寿司。
このシチュエーションになぜか憧れのある私、
寿司折りに出会うと思わずときめいてしまいます。
箱にきちんと彩りよく収められた寿司たちはもはや芸術品。
「寿司ってのは生魚だけじゃないのよ」と改めて気付かされます。

さて、今回は秋葉原から10分ほど歩いて神田志乃多寿司へ。
私は昨年福岡から越してきまして、東京のお寿司は初めて食べます。
途中立ち食いそばのお店にサラリーマンが並ぶ光景をみると
「あぁ、東京だ。」と思わず写真を撮りたくなります。

平日なのでお客さんは多くはなく、店内に並んだショーケースの中には20種類以上はあろうかという寿司折りの数々。
寿司自体の種類は多くないものの組み合わせが無限大です。
事前にリサーチしておいた干瓢巻と稲荷は必須。
あと1種類何にしようかと迷いに迷って太巻き入のものをチョイス。

黄色地に寿司に反して洋風の女の子が描かれたレトロな包み紙。
めくってみると蓋には着物を着た兄弟の絵柄。
いよいよお寿司とご対面。
隙間なくぎゅぎゅっと詰められたお寿司たちに太巻きの桜でんぶが彩りを加えます。

太巻詰合せ 1,502円

まずは稲荷をパクリ。
福岡の甘い味付けに慣れているからか甘さよりもダイレクトに酢飯を感じて少しびっくり。途中スライスされたれんこんがアクセントに。
2つ3つと食べ進めると次第に稲荷の甘さが追いついてきていい感じ。

驚いたのは干瓢巻。食べた瞬間に違いがわかる。
黒糖を使っているのかただ甘いだけでなくコクが合っていい歯ごたえ。
今までは干瓢巻きって箸休めというか、脇役的存在でしたがここの干瓢巻きは間違いなくこの箱の中で主役を張っていました。
太巻きもこの干瓢に甘辛い椎茸が加わって、それに蓮根ときゅうりの歯ごたえが合わさって間違いなく美味しい。
太巻きは食べる部分で味の変化を楽しめるのも好き。

東京の寿司折り、まだまだ探求したいと感じた昼下がりでした。

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