見出し画像

ほんのちょっとの手間が増えると、ヤル気は半減するお話

noteを書いたり読んだりする人にとっては無縁の話かもしれない。
僕を中心としたダメ人間のお話である。

僕は周囲の人間から口を揃えて言われるほどの面倒くさがり屋である。
トイレのドアは閉めたくないし、蓋付きのゴミ箱を開けてゴミを捨てるなんて手間はとりたくない。
読んだ本は積んでしまいたくないし、満タンになった灰皿を空にするのもしんどい。

洗濯物なんてとんでもない。
衣類を回収して洗濯機に放り込み、洗剤を入れ洗濯し、干して、取り込まなければならない。いったいどんな苦行なんだろう。

ではどうやって生活するか。
面倒なことをしないように必死で頭を使うのだ。
トイレのドアはさほど問題ない。コンビニ等で鍵を閉め忘れることが頻発するぐらいだ。

ゴミ箱だけでなく、収納するものは基本的にフタの無いものを選ぶ。
開けるという動作が減るからだ。
本は平積みにしておき、テレワーク中どうしても仕事がしたくなくなったら片づける。
灰皿は容量の大きい物を購入し、1週間以上もつようにした。

洗濯物は同居人と協議の上、僕が食事を全て担当することと引き換えに、お任せすることにした。洗い物をしなければならないのが非常に辛いが、外食に逃げることも多い。
取り込んでくれるが、畳んでまではくれないので、タンスの中はいつも半分ぐらい空っぽだ。タンスの上に服が積まれている。

マンガは好きだが、アニメはほとんど観ない。
youtube全盛期であっても、動画を見るより文字で追いたい。
ドラゴンボールのコミックなら1話1分で読めるし、1冊10分で読み終わる。30分近くもかけるなんてとんでもない。
youtubeもそうだ。
文字に直せば1分で理解できる内容を20分に引き伸ばし、広告まで見せてくる。
オモロコのarufaさんの記事なんか、動画にしたらワンクールぐらい引っ張られそうだ。

面倒くさいことを回避するのに全力なので、周囲からは「段取り屋さん」と言われることも多い。面倒くさがりの段取りや。人間的にも面倒くさそうだ。

何故段取り屋なのか。
全ての面倒なことはいっぺんに済ませたいのである。

スーパーではレジ打ちの間に小銭の枚数を確認し、ポイントカードの準備も怠らない。
いくらと言われても即座に出せるようにしておく。
焼肉屋に行けば、全て順番通りに食べられるよう時間差で焼いていく。もちろんドリンクはちょうど無くなるタイミングを計って注文する。
何を食べようか迷うのが面倒なのだ。
ドリンクを飲みたいのに、待つことになって食べる順番を考え直すのが面倒なのだ。

仕事でも面倒くさがりの段取り屋はいかんなく発揮される。
人より若干多くショートカットキーを覚え、ホームポジションに両手を置いたら、極力マウスに触れないようにしたい。
ショートカットキーをたくさんは覚えない。覚えるのが面倒だからだ。

全て用事を一回で済ませたいのでメールが長くなる。
出来ればお礼メールは送りたくないし、送られたくない。
わざわざメールの内容を確認するのが面倒だ。

システムサポート的な仕事をしているのだが、問い合わせ内容に対して、予想される次のステップまで回答を盛り込むので評判は悪くないようだ。
こちらとしては、「お世話になっております」「お問い合わせありがとうございます」「その他、ご不明な点等…」のやり取りを何度もしたくないだけなのだが。

とにかく息をするのもメンドクサイ。
生きていてつまらないわけではないが、この世の中には面倒なことが多すぎる。

他の方のnoteを見ると、非常に精力的で活動的な方が多く見受けられる。
だから僕のようなナマケモノの気持ちはわかってもらえないと思う。


ビックリされるかも知れないが、ここまで前置きだ。


世の中にはこれほど面倒くさがりの人間というものが確かに存在している。
そしてそれは少なくない数だと思われる。

僕は面倒くさがりの代表(代表って面倒くさそうだよね)なので、人に何かをしてもらう時、いかに手数が減るかを一番に考える。

WEBサイトを例に取るとわかりやすいかも知れない。

大した用事もないのに、毎回毎回ログインを要求され、あまつさえ認証まで発生したらどうだろう。
いかにしてそのサイトを利用せずに済むか考えるのではないだろうか。

サイトの閲覧をしていたら、突然広告が画面を占領し、×ボタンを探してクリックしなければならない。
定期購読を勧められる。
オススメを受け取りますかと聞かれる。
クッキーがどうたらと聞かれる。

エロサイトだけの話ではない。
意識高そうな情報系サイトにこういった構造の多いこと多いこと。
なるべくそういったサイトにお世話になることがないよう、ドメインだけは面倒でもしっかり見てタブを閉じる。
ワンタッチで「次回以降このドメインのサイトは検索結果に表示させない」とかの機能があればいいのに。

もちろん、メールの開封確認だって大嫌いだ。

サイトの階層にしたってそうである。
目的の記事にたどり着くまで、「おまえら何回クリックさせる気だ!」と叫びたくなるようなサイトの多いこと多いこと。
「まとめサイトのアンテナループさせられてるんじゃないんだぞ!」と声を大にして言いたくなる。

大手企業のサイトほど顕著だったりするからたちが悪い。
おそらく手っ取り早くPV数が欲しいし、滞在時間も長くなって、サイト作成者の価値が上がるのであろう。

なんでおまえらの都合で、こちらが不便な思いをしなくてはならないのか。

なんなら記事の内容だってそうだ。
検索を意識しているのか、ページ数を稼いでPVを上げたいのかわからないが、前置きが非常に長い。
仰々しいタイトルを付けて、関係あるのかないのかわからない前置きが延々続き、全5ページの記事の最後のページの数行にタイトルの結果が薄っぺらく書いてあったりする。

おまえのことだぞダイヤモンドオンライン。
やってることは、いかがでしたか系のキュレーションサイトと変わらん。


とにかく面倒くさいのはダメなのである。
クリックひとつで必要な情報は目いっぱい欲しいし、個人情報のいらないサイトでログインなんかしたくないし、ゴミ箱のフタだって開けたくないのである。

noteのサポート機能がどうなっているか知らないが、毎回決済方法を選択し、クレジット情報を入力し、認証を経て、確認サイトをいくつも開いて決済するとなったらどうだろう。
そこまで面倒な思いをしてサポートしてくれる人がどれだけいるだろうか。

手間がひとつ増えると、半分の人間が離脱すると思っていい。
やっているかどうか外からわからない飲食店に、わざわざ確認を取って中に入る人間は少ないのだ。面倒な思いをするぐらいなら吉野家に行く。

ボタンひとつで米が炊けるから炊飯器は売れるのだし、クリックひとつで食べ物が届くし、面倒なことから解放されてお賃金がもらえるからウーバーは流行ったのだ。

人になにかをしてもらいたい時、仕事でもプライベートでもアフィリエイトでも、手間をひとつ減らす。
これだけで、倍の人間が動く可能性がある。
そう考えていけば、今より少しだけ世の中がよくなるのではないだろうか。


最近調べものをする機会が多く、検索時の手間暇があまりにかかるので愚痴として書いてみた。
誰かに届くとよいな。と思う。

こんな文章を面倒くさがらずに読んでくれてありがとう。
面倒ついでにスキを押してくれたら幸甚です。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?