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メディア運営3ヶ月目の数字が生々し過ぎて苦笑いしました【編集部レポ】

厳しい現実を見たメディア運営3ヶ月目。

3回目の東京マンガレビュアーズメディアレポートは、7月の数値振り返りを行います。はっきり言って、あまり景気のいい報告がありません。数字だけ見られると、お恥ずかしい話として捉えられかねないレベルです。

さて、導入の段階で暗めのお話になりましたが、今回も東京マンガレビュアーズのメディア運営の裏側をお伝えしていきたいと思います。

第三回メディアレポート -7月の実績報告-

改めまして、こんにちは。東京マンガレビュアーズ編集長の小禄です。

7月は、レビュアーさんたちのおかげで45本の漫画レビューを公開しました。早速ですが、7月の数値実績について振り返っていきたいと思います。

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今月は、ホリエモンこと堀江さんによる『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ』のレビューが1,737PV、15冊の販売でトップとなりました。Twitterでも、「ホリエモンがこの漫画を面白いと思うのが興味深い」といったリアクションがあり、「お金に困っていない堀江さん」と「破格のおこづかいで暮らす吉本浩二さん」の対比構造は個人的にも興味深かったです。

PV数字自体は1700程度と多くないものの、漫画自体は15冊売れている。そう考えると、PVがもっと高ければ販売冊数も増えたのでは……。と悔しさがこみ上げてきます。

続いては、覚悟の数値報告です。

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なかなか厳しい数値です。メディア運営を経験したことのある方であれば、この数値を見て胃がキリキリするかもしれません。レビューのヒットがなく、淡々とコンテンツをアップしているだけだと、この数値は妥当な数字です。

これが現在地であり、何もしなければおそらくこの先も変わらない。このことを嫌でも自覚させられる数値を見て、編集部の体制や方針も少しずつ微調整を進めています。具体的な内容については、また後ほど。

気鋭の新人から人気作家の最新作まで〜編集部のオススメ漫画5作〜

気を取り直して、定例会でレビュアーさんに紹介したお勧め漫画を、ここでもご紹介します。

『満州アヘンスクワッド』
昭和12年の満州国を舞台にした、アヘンをめぐる歴史ピカレスクロマン。登場人物や当時の背景などは史実を参考にしているため、歴史好きにもオススメの作品です。

『姉の友人』
中学2年生のるり子は、姉の「元」親友で憧れのお姉さん・今日子さんと会っている。るり子はどんどん今日子の魅力にはまり…。今までイメージしていた百合漫画とひと味違う印象を与えてくれます。情景描写がすごく綺麗で、小説を読んでいるような読後感でした。子供から見ると落ち着いた綺麗なお姉さんなのですが、今日子は退廃的な魅力があり、それを絶妙な演出で描いています。

『龍と苺』
『響~小説家になる方法~』の作者・柳本光晴さんが週刊少年サンデーで連載中の新作漫画。藤井聡太棋聖の活躍もあり、にわかに盛り上がる「将棋」が今回の舞台です。常識知らずの無法者な主人公が才能を見出され、大人に翻弄されていく『響』が好きな方はきっとハマると思います。

『推しの子』
クズの本懐』の横槍メンゴさんが描く新作漫画。医者の主人公が余命わずかの女の子の患者が推してるアイドルを一緒に応援していたところ、そのアイドルが実は妊娠していて隠れて出産することになっていた。その主治医を主人公が任されたものの、分娩間際で主人公が何者かに殺され、そのアイドルの子として生まれ変わり……という物語。わりと重めの復讐劇だけどちゃんとエンタメに昇華されているのも魅力です。

『adabana 徒花』
ハレ婚。』のNONさんの新作漫画。女子高生が親友を殺したシーンから始まるショッキングな物語で、その後も親友の叔父によるレイプ未遂、殺人、ストーカー疑惑のある親友の元カレの存在など気持ちが休まる瞬間があまりなく、センセーショナルな展開にどんどんハマっていきます。

メディア運営の「基本のキ」に立ち返る【編集後記】

さて、編集後記です。今回の月間PVについての正直な感想を申し上げますと、「まぁ、これが現在地だな」というところでした。

PVが低かった理由は明確で、レビュー記事の大きなヒット(6月で言えば25000PV越えレビューが2本ありました)がなかったこと。なぜ大きくヒットしなかったかというと、SNS(主にTwitter)での拡散性が低かったことが大きな要因として挙げられます。

編集部としては大きくダメージを受けているわけでなく、むしろ初月と2ヶ月目の数値がスタートボーナスで頑張ってくれていたんだということを改めて実数で認識させられたなと。PVを追いかけていないと言いつつも、この状態が続くのは良くありません。ここからが本当のスタートだと、褌を締め直しております。

ということで、見出しに書いた「基本のキ」ですが、どれだけ質のいいレビュー、おもしろいレビューを書いていただいても、読まれなきゃ意味がありません。なので、編集部としてはレビュアーさんたちが書いてくれたレビューを元に、今まで以上に多くの方に届けるためにTwitterでのコミュニケーション強化を図ります。

具体的な方法については、目下試行錯誤中ですので、結果が出た時にでもお話できればと……。

以上、実績は実績としてちゃんと受け止めつつ、伸びしろしかない現状に興奮し、喜びを噛み締めながら今後も淡々と坦々とメディアを育てていきたいと思います。

弊メディアに関するお問い合わせやご質問などは下記よりお願いします。

WRITTEN by 東京マンガレビュアーズ編集長 小禄卓也