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東京マンガレビュアーズがPVを追いかけない理由【編集部レポ】

はじめに -東京マンガレビュアーズについて-

こんにちは。東京マンガレビュアーズ編集長のころくです。

もう数ヶ月近く運営しているような錯覚に陥っていますが、レビューサイトがスタートしたのは5月25日なので、一ヶ月すら経っていない新米サイトです。

自己紹介というのは何回やってもいいですから、改めまして軽くご紹介をしておきますと、東京マンガレビュアーズ(以下、TMR)は、15名近くの漫画を愛するレビュアーたちが、少しでも漫画好きを増やすためにおすすめ漫画のレビューを更新するサイトです。

TMRに所属するレビュアーは、マンガソムリエやリアル書店員、電子書籍ストアマネージャー、イラスト制作会社代表、弁護士、ボードゲームデザイナー、NPO法人理事長など、多様なバックグラウンドを持つ個性あふれる方ばかり。

皆さんがそれぞれ本業の合間を縫って、月に1本好きな漫画を少しでも多くの人に届けるために漫画レビューを書いてくださっています。その熱量や凄まじく、皆さんから上がってくる原稿がいつも楽しみで仕方ありません。イチ漫画好きとして買ってしまった漫画は1冊や2冊じゃ収まらないですね。

「東京マンガレビュアーズ」という名前の通り、レビュアー一人ひとりが主役です。このサイトでレビューを書いているから漫画関係の仕事依頼がくるようになった、とかそういう未来を夢見て立ち上げています。

第一回メディアレポート -5月の実績報告-

TMRでは、毎月レビュアーさん向けに定例ミーティングを開催していきます。定例会では、基本的に下記の内容を中心にお伝えする予定です。

・月間数値レポート
・編集部のオススメ漫画
・レビューノウハウの共有
・TMRの直近の方針

現在は新型コロナウィルスの影響もありオンライン中心のMTGですが、今後はオフラインでの定例もやれたら嬉しいなと思っています。

5月のレポートは運営開始が25日だったため日数が7日間と非常に少ないですが、まずは月間数値レポートとして、「Amazonで購入されたレビュー作品ランキング」を公開します。

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5月に公開したレビュー作品の販売冊数は合計60冊でした。少女漫画研究家の和久井香菜子さんによる『BANANA FISH』レビューがnote編集部のオススメにpick upされたこともあり、同作が21冊と最も多く購入されました。巻数が多かったため、お一人で全巻購入されたのかもしれませんね。

続きまして、note上の月間PV数やスキ獲得数についても大公開しちゃいます。

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最もPVを稼いだのは、編集長である私が公開した所信表明的なエントリーでした。最初の盛り上がりとして上手く波に乗せることができて一安心です。

他にも、毎月のMVR(Most Valuable Reviewer)やMIR(Most Impressive Reviewer)を発表しました。表彰されたレビュアーには、電子書籍ストア「コミなび」で使えるポイントをそれぞれ10,000ポイント、5,000ポイントずつ差し上げています。

編集部のオススメ漫画5作

編集部が発表したオススメ作品は、以下5作品です。

『望郷太郎』…金持ちが冷凍保存で長い眠りについてる間に文明が崩壊し、周りに誰もいないところから始まる作品。『へうげもの』作者・山田芳裕さんの新作ってだけでも胸アツ。既刊2巻で俄然おもしろくなってきた。

『スナックバス江』…Twitterで定期的に話題になる、猛毒を潜ませた風刺系ギャグ漫画。昨今のSNSの雰囲気に釘を刺す処方箋としても効果がありそう。既刊6巻。

『青のフラッグ』…LGBTqを扱う漫画は昨今珍しくないが、繊細なテーマに対する登場人物たちの感情を繊細に描ききり、王道の青春漫画に昇華させた傑作です。6月に最終8巻が刊行されたばかり。

『宙に参る』…ゆるふわSFかと思いきや1巻の後半に物語が急速に動き出す。漫画好きがいち早く注目している作品だが、既刊1巻のため今後の展開に期待。

『ハイパーミディ中島ハルコ』…林真理子さんの小説をコミカライズした本作。東村さんお得意のアラサー女子の悩みを爽快に解決する荒療治は健在。既刊3巻。

PVを追いかけないメディアの確立を目指す

軽い気持ちでメディアレポートを公開していますが、「メディアの成長記録」的な位置づけにもなれば嬉しいです。

メディア運営は、立ち上げは簡単でも継続することとうまくマネタイズさせることが非常に難しいです。ぶっちゃけ、中途半端な気持ちで立ち上げたら絶対に失敗します。

そしてもう一つ。TMRではとても大切なことを決めました。それは、「数値目標の第一位にPVを置かない」ということ。この10年間、さまざまなWebメディアがさまざまな志をもって立ち上がっては消えてゆくのを比較的近くで見てきました。

いまは分かりませんが、「月間●●●万PV(あるいはUU)」という目標設定のWebメディアが多く、規模を大きくすることが一番の正義というのが定説でした。確かに正しいのですが、ほとんどのWebメディアが3年5年で立ち消えていくのを見る限り、その目標設定自体が間違っているのかな、といまは思っています。

じゃあ何を目標に設定しているのか。この点については書くと長くなるので、第二回メディアレポートで触れてみたいと思います。(こうした報告が、いまもどこかでなにかのメディアを立ち上げようとしている方たちのお役に立てたら嬉しいです)

メディアには信頼がなければいけませんが、信頼というものは一朝一夕でできるものではありません。このメディアも地道にコツコツ育てていきたいと思いますので、暖かく見守っていただければと思います。

それでは、6月も引き続きお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

WRITTEN by タクヤコロク@編集者