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メンタル崩壊した就活生の話

どうもこんにちは、しいと申します。

ざっと自己紹介しますと、東北に住む就活生(大学4年)です。以後、お見知りおきを。

さて、なぜnoteを今書こうと思ったのか、というところだが、なんとなく就活が落ち着いてきたからだ。

就活が落ち着く、というのは基本的には内々定がでていたり、ほぼ確な雰囲気ある企業がある状態のことを指すと思うが、いまの私は違う。

気持ち的に落ち着いた。将来は何も決まっていない。けど落ち着いた。

将来が決まらずにどう森(とび森)をやり続け、とうとうローンは払い終わった。こちとら豪邸持ちだぞ、ESが、面接が、SPIがなんだってな!ガハハハッ

天気の子ならぬ、能天気の子(傑作)

とび森はさておき、私の「落ち着いた」は、メンタル面だ。

たぶん首都圏でガチで就活している人は見るとイラつくと思う。生ぬるいので。自分でも自分の生ぬるさにイラつくから、ある意味閲覧注意、とだけ伝えます。

面接中にメンタルが崩壊した

メンタルの崩壊は4月入ったあたりから始まっていた。最初のうちは生理だしな~とか思っていたが、慢性的なヤツだった。これはヤベエやつ、と気づいたころはもう遅かった。

メンタルの崩壊って自分が分からないのが怖いんだわ・・・注意報とかくれよ・・・・

数日前、とある企業の人事面談があったのだが、「しいさん将来何をしたいのかな?自分の成長のために本当に弊社がつながるかな?」と質問された。よくある質問ランキングあったら第5位までは入るような質問だ。

こんなのも答えられなかった。

迷走中だった私はパッと答えられず、答えられないことと考え切れていないことに対する自責の念、自分の人生どうしたらいいか分からない、という様々な不安やネガティブ感情が全員集合した。その前からメンタル死にかけていた私は、その質問で人事の目の前(画面越し)で我慢できずに泣いてしまったのだ。(先に伝えるが、この面接は通った……ありがとうございます)

人事の前で泣く人なんて、圧迫面接ぐらいだろう。先ほどの人事の方の質問は圧迫でもなんでもなかった。「普通」の内容で「優しい」トーンでしかも「笑顔」だった。

泣いたおかげで質問したほうもびっくりしていた。それに対して謝ることしかできないし、なんだかもう泣いたら泣いたで自己嫌悪に陥るし、大変なことになった。

申し訳ないが、10分後にやり直させてほしい、と頼んだところ了承してくれた。(仏のような企業・・・)

オンラインのビデオ通話を切り、短時間でいろいろ考えようとした。なんで泣くほどだったのかは簡単で、先の見えない就活に精神がやられている真っ最中に、自分が不安に思っていることのド真ん中を射た質問だったのだ。

「なにをやりたいのかわからなくなった」

就活が本格化するにつれ、人生が全く分からなくなったし、見失った。

やりたいことは分からなくなるし、コロナで募集人数は減るだろうし、というかもう仕事を選んでられないぐらいになりそうだし・・・

ちゃんと社会のことを知るために、と思ってニュースや新聞を読んでいるが、それさえも不安要素だ。「雇用に大きな打撃」「仕事が見つからない」「内定取り消し」など、その文言がどうしても気になってしまう。

就活への不安はたまっていくばかりだ。極めつけは友人が内定をもらったことだ。マジ焦る。お願いだからストーリーで挙げるな、アホ。

就活の一番恐ろしいことは不安のあまり自分を見失うことだ。

私はずっと将来の夢があって、それに向かってこの学部を選び、このゼミを選んできた。高校3年の進路決定から約4年間ブレずに抱いた夢なのに、就活の焦りでそれを全部忘れてしまっていたのだ。

完全に忘れたわけではない。内容があるんだかないんだか、ほんとに読まれているのかも分からないESの「ガクチカ」や「今後のキャリア」に要素としてササッとは書いていた。なんというか作り話のシナリオの一部になっていた。

就活の焦りは怖い。自分を完全に失った。焦ってエントリーを出した別に興味もない企業のESも、大学2年の時に受賞したとある賞にすがることしかできなくなった。明確な「有形の結果」がないと恐ろしくなってきてしまった。

まあ電話を切ったときは泣き止むことが最優先で、こんな冷静に分析はしていなかったが。とりあえず「もう自分が分からない」この一言に限る状態になった。

仏との人事面談(再)

泣き止んで、もう一度テレビ電話をつなげた。

人事「大丈夫ですか?」

私「いや、本当にすみません」

ここで私は、就活に対していろんな不安があることを伝えた。この悩みは大学の就職支援の人にも、ゼミの先生にも、親にも、友達にも、誰にも伝えてなかったのだ。なぜ、この人事の人に言えたのかは分からない。

そもそも私は地方私大に通っている。学歴コンプがあったら死ぬレベルの大学だ。プライドがそこそこ高い私は、大学を選ぶときに、やりたいことはできそうだけど、どうも偏差値的には低い気がして、入学を決めるにも気がかりだった。入学してからはそんなことはあまり考えていなかったが、就活していると結局このコンプレックス的なのと、同時に傷ついたプライドは再発してしまった。「結局大学名で落とされていると思わないとやっていけない」とも考えていた。

それと自分のプライドが邪魔して、自分があこがれている業種につかないと気が済まないのも悩んでいた。実際「憧れ」と「やりたいこと・できること」は必ずしも一致しているとは限らないと思っている。

例えば、いま私は2012年1月期の月9『ラッキーセブン』を無性に見たくなってイッキ見している最中で、「探偵かっこいいーーーーー!!!!!!!チョーーあこがれるわァ!!!」となっているが、できるとも思っていないし、やりたくもない。安全の保障があるなら探偵やってもいいかな?ぐらいだ。いや、探偵に安全保障なんてあるのか?

まあここまで書いて、分かっているなら、やりたいこと選べよという話なんだが、この時はあこがれている仕事とやりたい仕事が何なのかも分からないし、境界線も分からなくなっていた。だからパニックで泣いたのだ。

私「・・・とこんな感じで自分を失っていてですね…」

人事「うーん、でも途中までだとは思うけど、まあまあ自分で分析できているでしょ。だから、もっと突き詰めて考えられる能力をきっと持っているよ。もうちょっと考えてみたらどう?私は人事という立場だけど、連絡くれたら悩みも聞くし。うちの会社かどうか、とかではなく貴女がやりたいことに向き合ってみなよ。」

もうこの言葉、ありがたいしか溢れなかった。いや、肩入れしたから次に進めてくれただろとしか思えなくなってきた。マジで仏のような会社、仏のような人事の方・・・ありがたい限り・・・

自己分析~season2~

基本的に鋼のメンタルを持っている私は、まずメンタル崩壊が初めてだ。この状態を一言で表せば、「疲弊」。疲弊の塊。

あり得ないぐらい落ち込んでいるし、何したらいいか分からないので仏(人事)のいう通り、とりあえず自分と向き合うことを決意した。

決意したはいいが、怖い。本当に逃げたくなるぐらい怖い。いま外出自粛期間じゃなかったら、繁華街に逃げて陳腐なクラブミュージックで踊ってたと思う。

自粛期間のせいで(おかげで)逃げる先もNetflixぐらいしかないので、逃げずに立ち向かうことを決意した。前日に「明日は自己分析絶対するぞ!!」と寝る前から気合入れないといけないぐらい一大決心だった。

人事との面接から三日後(二日間はNetflixにこもっていた)、やっと自己分析の本を数か月ぶりに開いた。この本だって、就活生おススメ!と本屋で書いてあったのを見てメルカリで買ったのだ。自分の意志なんてものはなかった。これみんなやってるしな~​という具合で。

就活開始前の私「こんなのやったって、どうせやりたいこと決まってるし!!!それ狙って書いちゃうんだわ~~~!!!!」

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先輩に送ったラインが地雷すぎて・・・・

狙ったようでも自分を持っているの本当に大事だからやれ!!!!!といってやりたい。

自己分析の本を改めて一冊終わった今は「やってよかった!!!!」の一言に限る。自分を取り戻した。

まず、地雷のラインにあった「狙って書く」のは、夢が明確で行きたい企業も決まっていたからだ。不安になって、行きたい企業を絞らないようにして、最近は逃げまくっていた。

(就活セミナーをまともに受けていない私が言う権利はないが、)自己分析は将来の夢が決まっていないひと向けだと思っていた。だからテキトーに狙いながら回答していたのだ。

一冊終わった時は、完全に就活開始時の夢と希望にあふれた(言い過ぎ)私に戻った。この本すげえなと思った。

それと、やっぱり自己分析は一回で満足しないほうがいいとも思った。いろんな企業の説明会を聞いて、なんとなく新しい価値観的なのも生まれている中で、内省は非常に大事だ。どの企業だって「自分の企業がいい!」という。そりゃそうやな。

その情報過多の就活の世界では、自分で取捨選択が必要になる。取捨選択するにしても、基準がないとできない。基準になるのがこの自己分析だ。

ありがとうございます、この本と仏の人事様・・・

悟りを開いた後の就活生の幕開け

余談だが、このnoteを書いている間にES落ちの連絡が2通きた。

なんも思わない!!すごい!!!!

焦っていたときに手あたり次第エントリーしていた時期にエントリーした会社で、心底興味ない会社だった。

4月の暗黒期はES落ちの連絡が来るたびに、志望度はさておき、どんどん自分が否定されている気分になって鬱が極められる一方だった。

暗黒期に書いたESは10以上だが8割落ちている。やっぱりうわべだけでテキトウに書いているのはバレるのか?テキトーすぎたのか?

今日のお祈り2通は「あ、よかった」と思うぐらいだった。

申し訳ないが、本当にやりたいことではない。まっっっっっっっったく。

これを見ている人(いるのか知らないが)の中には、「社会人なんてやりたくないことの連続だ」という人もいると思う。

でもそのレベルじゃない。なんてったって、トチ狂ってエントリーした、やりたいこととは職種も業種さえも違う会社だからな。

新卒なんだぞ、夢を持たせてくれよ。絶望するのは社会人になってからでいい。

自分のやりたいこと・やるべきこと・志望する企業が明確に定まった今、作り話のようなガクチカも考えてもいない昇進を描き続けた今後のキャリアもおさらばだ。

これからは、恋人候補の中から恋人を決める心意気で企業を選び、御社には私しかいないと思わせるようなラブレターを書いてやる。。。。

いつまで就活が続くか、本当に就職できるか不安なのは変わらないが、自分の道筋を失うのが一番つらいと思った。それもまだ選択肢が残っている中で。

コロナのせいで絶望的な世の中だが、就活に立ち向かうためのお供に絶望はいらない。

鬱になりかけたが、本来の私はスーパーポジティブ、楽観的だ。いまこそこの自分のいいところを活かして就活に立ち向かっていく。

採用活動が中断している第一志望から内定をもらったときにnoteを投稿しようと思う。

おまけ

電話のあとの二日間、自分と向き合う前に「梨泰院クラス」少し元気をもらっていた。

少し書いたが、私には見え隠れする程度の「学歴コンプ」がある。学歴コンプがある自分が嫌なのだが、どうしても考えてしまうのだ。

でも梨泰院クラスの不条理な世の中に立ち向かうパクセロイに本当に元気づけられた。自分が不条理と戦っているわけではないかもしれないが、大学名だけで決める企業に落とされていたとしたら、と考えていた私は、かなり元気になった。

それと、2年前にアルバイトしていたカフェの店長は高卒の2つ上の人だったし、学歴なんて関係ないと思わせてくれることがあるのが心の支えだ。

学歴コンプが完全に消えることはないと思うが、「この大学で良かったと思える経験」を武器に就活に立ち向かう。

就活生の皆様、こんな世の中だけど頑張りましょうね・・・

#就活 #大学生

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