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僕の彼女は障害者#31

彼女のプロフィール
専門学校卒業|5年間正社員で働く|
鬱病|適応障害|発症|
軽度の知的障害認定|
境界性パーソナリティ障害|
精神保険福祉手帳取得|
幼少期は父親のDV体験|

不正出血で婦人科へ通院して気づいたこと

タイトルの通り。不正出血があってデイケアに通っている仲間の元看護士さん(産婦人科勤務だったらしい)に聞いたところ、いろんな可能性があるから、婦人科に行った方が良いよ!
とのことで、今日は総合病院の婦人科へ行ってきました。
結果は特に大きな病気や心配する様なことは99、9%ないとのこと。
一応、安心した。
今の彼女の精神状態で大きな病気の治療にのぞむことは大きなストレスになるので、それはなくて良かった。
ただ、一つ気づいたことがあった。
先生との診察は、彼女一人で受けたのにも関わらず、順調に自分の状態を話していた。(診察室の外にいた僕に内容が大体聞こえてきたから)
(それはそれでまずいけれれど、、、)

なぜ婦人科では一人で自分の状態を話せるのか?

婦人科の先生とはスムーズに会話ができていたのだ。
精神科の主治医と話をするときには、自分の状態や気持ち、考えを発する事、言語化することができないのにだ。
それは一体なぜなんだろう。
何故か。
診察室の外で聞いているときに感じていたが、解決できない。
本人に聞くしかない、と思い本人に聞いてみた。
僕「先生との診察で困ったことなかった?」
彼女「大丈夫だったよ」
僕「自分の状態とかうまく話せた?」
彼女「普通に話せたよ〜」
僕「精神科の時は苦労するのに、婦人科はどうして話せるの?」
彼女「婦人科は生理がいつきた?とか出血があるかないか?とか基礎体温は?とかだから答えられるよ〜」
と彼女は話していた。

婦人科で伝える「生理」のこと。
精神科で伝える「行動」のこと。
ここが違いかもしれないと考えた。
「生理」とは彼女の意思に関係なく、女性として起こる現象なので彼女の性格や考えなどに大きく左右されて起こるものではない。
「行動」は彼女の思考や思いによって大きく左右されるものだ。彼女の中では「暴れる」「怒る」「泣く」などの行動が大人の女性として望ましくないのは理解している。しかし、衝動的な行動は抑えられない。
ということは、「悪いことをしている」という考えがあるのではないか。罪悪感があるから「正直に話すと否定される」という自己嫌悪の気持ちが大きく働いているような気がする。
僕はそのように考えた。
これはあくまで僕の個人的な考えなので、医療的な知識や見解は踏まえていないので、ご承知ください。

知的障害はあるけれど

彼女に軽度の知的障害はある。
診断で出ているので、それは間違いない。
精神科で、自分の気持ちや状態を的確に話せないのは知的障害による「脳機能」の問題かと思っていたがそれだけではなさそうだ。
脳機能の知能指数雨云々よりも、精神的な部分での”こじれ感”が彼女の自己表現をできなくさせているんだろう。
そのことを主治医に話したところ、「とても貴重な情報」と言っていた。今後の治療に役に立つ情報になったと思う。

障害者支援の大変さは家族が一番

障害者支援は家族が一番大変だと思う。
外で何かあっても、医師や支援員は自宅にさえ帰ってもらえれば自分は休息の時間がやってくる。しかし家族は休息の時間にサポートをしなければならない。
パーソナリティ障害の人のサポートは大変だ。
命の危険も伴う。
本人、一人では治療はかなりハードになるだろう。
医師や福祉関係、家族のサポートは欠かせない。
しかし、家族はかなり大変だ。自分自身の生活を一変させなければいけないほどにハードなサポートになる。
世の中には障害がある方は沢山いる。手帳を持っていてサービスにつながっている人はまだ先が見える。障害があるにも関わらず手帳を持っておらず、サポートしてくれる人もいない、そんな生活に困窮している人もたくさんいるのだろう。(これから生活困窮者の勉強もしていきたい)彼女も僕がいなかったら実家にも帰れず、生活に困窮するか自死を選んでいたかもしれない。
サポートできる人間との出会いがない人もいる中で、そんな方々を見つけて救うにはどんな仕組みが必要なのか?
大きな課題を感じながら今日はおしまいにします。

ご覧いただきありがとうございました。

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