有能な人ほどファシり過ぎ注意!
講師をやっていると、有能な人ほどすごく良いレクチャーをするのに、ワークショップで参加者同士の対話に介入したり、講師との対話の場面に入ったときにファシリテーションを履き違えてやり過ぎます。
話を遮って自分の想定している進行に持っていこうとします。
僕はこれをファシり過ぎと表現したりします。
講師は対話の場面でファシリテーターの役割を担います。そう、責任重大です。
例えば、参加者が何かに気づいて、それを講師に発表をしようとしている場面があります。そのときに、参加者はまだ言語化できていないその気持を頑張って言葉を紡いで発表しようとしてくれます。
そのときに、有能な人ほど、このひとはこういうことが言いたいのだな、と、真意を代弁してあげちゃいます。こんな感じ、
これです。ついやっちゃう人いませんか?
対話にはグループダイナミクスというか、その場の力学みたいなものがあるのに、場の流れを無視して、講師が進めたい進行に持っていく。講師が用意している次の進行に繋がるように、彼の意見を変な加工をして横取りしていく。
意見を横取りされた方は、まだ言語化されていない自分の意見について、明確に「違います!」と言えずに、そのまま場が進行してしまうので、講師に不信感を抱く状態になる。
こうなると、もうこのひとはその後は場に貢献してくれなくなります。
こうならないためには、、
情緒的なものも一緒に受け止めよう!
というこです。
そもそも自分の進行のほうにどうにか持っていきたくなる講師は、自分に自信が無いのです。この先の内容が心底腹落ちしていないから、場の空気がおかしな方向に向かってしまったときに、自分が想定していた正しい道に戻す術がわからず怖いのです。
参加者が全体へ向けて喋っている=学びの場に貢献してくれている
この感謝の気持ちを持って、意見そのもの+発言者の感情そのもの、情緒的な部分まで受け止めてあげる。
・最後まで発言を受け止めて、発言そのものへの感謝をして、
・不明瞭な部分は真意を優しく言い換えてあげて、これで正しいかを発言者に確認して、
・重要なポイントを深めて、
・出された情報を整理して、
・場への貢献に対して改めて感謝を述べる。
ここまでセットでやらないといけません。
(感謝→受け答え→感謝のサンドイッチが大切です)
相手を信じて、彼なりの気づきや正しさを受け止めて、それを活かして進行していく、そんな講師になりたいものです。
まとめ
自分に自信の無い駆け出し講師は、ファシり過ぎる傾向がある。自分の想定した進行にならないからこそ、セミナーは生物で面白いもの。この部分が無ければ、そんなセミナーは動画を流しておけばいいだけ。
参加者との対話を余裕を持って楽しめ、より活かせる人になりたいですね!
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