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あなたのオンラインセミナー・オンラインプレゼンには「画圧」があるのか。

画圧という概念を常に頭の片隅に

では、最初のnoteは、この、画圧(があつ)という考え方をお伝えします。

Googleで「画圧」と調べても、ほぼ出てきません。
だって、おそらくそんな言葉は無いから?でも、重要な部分なんです。

オンラインで何かをする人にとって、常に気にかける部分だと思っています。
この画圧が無いから、聞き手はみんな内職を始めるのです。

昔むかーし、20代前半の頃、職業バンドマンでツアーに出たり活動していた時、「音圧」という言葉を使っていました。

波形をいじったりと専門的に音楽制作をしている人にとっては、「適切な抑揚があり、最も聴きやすい状態」という感じだと思うのですが、
僕が出入りしていたライブハウスの生演奏では、この音圧のある・なしが如実にわかり、なんというか、バンド全体から溢れて出てくる勢い(とPAさんのウデの相性)のようなものを含め、あのバンドは音圧がある、ない、と言う話によくなりました。

音圧のあるバンドには、自然と耳がそちらへ向くように、
画圧のある人には、自然と目と耳がそちらへ向いていきます。

というわけで、画圧を出せる人になるためのポイントです。

なにをすればいいかというと、
画圧を出す=画角(相手側から見えている映像)の工夫なわけです。

では、3つのポイントで画圧の上げ方をお伝えします。

1.上半身が見えるようにする。

まず、自分がカメラに写っている映像を改善します。Zoomの解説書などでは、よく、バストアップ(男性だとネクタイ上半分くらい見えるくらい?)が良いと言われたりします。
それに、いまさら顔だけ写してます、みたいな変な画角の人もいないと思います。

が、僕は、上半身全部見せることをお勧めします。

ただのZoom会議だったらバストアップでいいんです。
でも、人前に立って何かを伝える人は、もう少し工夫がほしいのです。

バストアップの欠点。バストアップでは、どうしてもジェスチャーが使いにくいのです。

リアルの場でのセミナー講師やプレゼンターは、
単に言葉でのコミュニケーションのほか、
・立ち位置
・表情
・アイコンタクト
・服装
・ジェスチャー

を使って、自分のメッセージを伝えます。

リアルなプレゼンはこんな感じだとすると↓

全身プレゼン


バストアップだけのプレゼンはこんな感じ↓

バストアップ


バストアップだけの画って、ちょっとだけもったいないのってわかりますかね?

実は、上半身(もしくは全身でもよし)を見せることで、バストアップに比べてかなりジェスチャーがやりやすくなるのです。

バストアップでジェスチャーをやろうとすると、「なんとなく上めで手を動かす」みたいに、やってるほうも不自然だし、見てるほうからしても、プレゼンターの良いジェスチャーが微妙に見切れててなんとも言えない(笑)んですが、そういうストレスから一切開放され、リアルと同じようにジェスチャーが出来るんです。

また、前後や左右に動いたりするような、ちょっとしたニュアンスも伝わりますし、お気に入りの赤のパワータイ(笑)も、より大写りします。

そうやって、映像の中で喋り手がきちんとイキイキと動くことによって、画圧が上がり、聞き手の目と耳を画面にしっかり集中させ続けることが出来るのです。

カメラに向かって、TEDトークのような熱く全身で語ればいいじゃない!
もしくは、熱血予備校講師のように、勢いよく伝えればいいじゃない!


なお、上半身をしっかり写すためには、色々とカメラの角度や距離など工夫が必要です。でも、工夫が必要なだけでそんなにお金はかかりません。

絶対に伝わり方が変わりますので、一度お試しくださいませませ。


ちなみに、様々な理由から、座っていないとダメだ、という人もいるかもしれません。必ずしも立っていなくてもいいんですが、座っていたとしてもちゃんと上半身のジェスチャーが見えれば良いと思います。

そして、終日研修で立ちっぱなしは疲れるよ、という場合、WEBカメラを画角違いで2個繋げいいのです。座ってるときのベスト画角&立ってるときのベスト画角。これを使い分けると。これで完璧

画圧にこだわって日々頑張っていると、自然なジェスチャーとかアイコンタクトが身についていきます。これは、オンライン講師からセミナー登壇を始めた人や、オンラインでしかプレゼンテーションをやったことが無い人にとって、来たるリアルの場への練習にもなりますよ。


2.バーチャル背景を使わない。

次は、バーチャル背景を使わない。です。

バーチャル背景を使ってはいけない理由は、全てが嘘っぽくなるからです。

オンラインで人前に立つ人は、何かしらの主張があったり、何かをすでに成し遂げているその世界の先人の人、または憧れのライフスタイルをすでに実現している人だったりしますよね。

人前に立つのですから、聞き手との情報とか実績とか貧富とか、何かしらの「差」があるはずです。

逆に、その「差」のある状態を実現出来ているからこそ人前に立つ資格があるわけです。

その状態で、背景をバーチャルなものにしていたら、

「この人の話は本当は嘘なのでは?」
「この人こんなこと言ってるけど、本当は部屋片付いてないのでは?」
「私生活に見せられない部分があるのでは?」

と、無意識化で思われてしまい、本文である話の内容まで嘘っぽくなってしまうのです。

さらに、背景をうまく透過させるために必要なグリーンバックも無いような場合、ちょっと動く度に滲むし、聞き手に配慮が欠けているという印象しか残りません。

この、「嘘なの?」とか、「配慮がないな」というのは、利き手側はうまく言語化出来ないので、「なんとなく話が入ってこないんだよな」という感想としてセミナーアンケートなどで発露されます。

というわけで、せめてリアルの背景を
・シンプルな壁やカーテンの前で
・衝立みたいなものを後ろに配置
ということを実践してみてください。

なお、背景込みのこの画が、聞き手側にその人の印象として強く残るので、自分が伝えたいメッセージを、より強化するようにしておきたいですよね。

人が憧れるようなライフスタイルを実現しているよ、そして、そこからシンプルな背景を切り取ってお見せしてるだけだよ、のテイ。がいいと思います。笑

うるさく無い程度に、季節ごとにクリスマスツリーとか、風鈴とか、何か置物を置いたり(テレ朝の玉川さんとかよくやってるやつ)するのは多少は良いと思います。あとは、ご自分の著書を置いたりとか、そういう部分も、工夫出来ますね。

きっと、そのバーチャル背景をやめたとき、あなたの言葉がもっともっと伝わるはずです。

↓こんな画角でいいのか!?というお話でした。

バーチャル背景の人


3.(Zoomでは)左右分割モードを使ってもらう。

最後は、Zoomの機能です。

ぜひ、聞き手側の設定で、左右分割モードを使ってもらいましょう。

Zoom公式-画面共有の左右表示モード
画面共有をしているタイミングで→オプションを表示→左右表示モード
と受講者側で選択してもらうだけです。

なぜこの機能なのか、という部分ですが、
まず、前提として、オンラインだろうが、オフラインだろうが、
プレゼンテーションというものは、プレゼンターが「主」で、スライドなどの資料の類はすべて「従」です。

にも関わらず、多くの人がこれを理解しておらず、
スライドを大写しにして、スライドの解説ばかりしようとしています。

しかも、人間は「読んでいる時は聞いていない」生き物なのに、文字だらけのプレゼンスライドを頑張って作ってそれを解説している・・・。

それじゃ、オンラインコミュニケーションとしては失格だと思います。

っと、脱線してしまうのでプレゼン用と配布用のスライドの区別はまた別の時に話をするにしても、、、

Zoomの基本設定では、プレゼンスライドを画面共有すると、スライドが大きくて、プレゼンターが非常に小さくなります。

スライドとプレゼンターのサイズはせめて同じサイズにしたい!ので、僕が行うセミナーでは、冒頭オリエンテーションで必ずこの左右表示モードの説明をしています。

この機能は聞き手側の設定なので、使うか使わないかはこちらから何もコントロールは出来ないですが、なるべく使ってもらうことで、受講者の集中力が変わってきます。

これを↓

左右分割悪い例

左右表示モードをオンにして、こうしてもらいましょう↓

左右分割良い例

いくら画圧を高めた渾身の映像をプレゼンター側から送っていても、受け手側での表示が小さかったらあまり意味ないじゃんね、ということです。

ちなみに、「Zoomのセミナーでは端のほうが切れてしまうので要素を中央よりにしましょう。」的なことを言う人がいますが、左右表示モードを使ってもらえればその問題も改善出来ます。
(そんな端の方まで文字が入ってるプレゼン資料もそもそもどうかと思うけど)

なお、あまりこの機能を使え使え!とうるさいのもどうかと思うので、プレゼンター側から、「私がお話をしている時は、ぜひこの機能を使ってプレゼンター側を大きく写していただくと、より学びが大きくなります!」とかなんとか言う程度にとどめておきましょう。笑


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