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『愛するということ』エーリッヒ・フロム

敬愛する加藤さんがずっと前におすすめしていて、ずっと気になっていた本。今こそ読む時ではないかと思い、本屋さんで買ってきました。あんまり読まないジャンルなんだけど、とても良かったので記録。

正直言って、わたし自身がこの本に書かれていることを何もできていなくて絶望した。しかも、フロムは、この本の冒頭で「愛する技術を安易に得られると思って読むと、がっかりするで」と言っている。確かに、最後まで読んでも得られなかった。笑
とっかかりをあげるから、そこからは自分で踏み出せ!頑張れ!的な感じで、今非常に困惑している。こんなに何もできていないのに、踏み出せるんか……?って。

だけど、理由つけて踏み出せないかもって読者が思うことすらも、フロムは想定してて、「ほーら、なんか正当な理由つけて、やれないとか考えてるやろ」って本書の中で言われたから、少し笑ってしまった。
あぁ、でもこれ読んで、自分何一つできてないやん……っ気付けるだけでも、それもまた踏み出すきっかけの一つにはなるのかな、と思ったり。だって、みんな勘違いしてるんでしょう? わたしは、愛するということについておぼろげに思っていたことを、これを読んだことで全て覆されたもの。
覆されることから始まる、愛するということ。

「汝のごとく汝の隣人を愛せ」は、皆公平の意味ではないと知り目から鱗。
だって、自分のことって他人よりも優先するものね。汝のごとく隣人も愛すということは、自分を優先するのと同じように優先していこう(愛していこう)ってことか、と。
なかなかできることではないけれど。

この本を読んで、図星をつかれまくったので、学者ってすごいな、という陳腐な感想を抱いたり。
こんなベストセラー本の中で、超有名なフロイト説の悪口(というほどではないけど、俺はそうは思わない!って感じ。笑)言ってたりして、面白いなって感じたり。

あとは戯言。

***

加藤さんがどんなふうに思って、我々ファンに対して接していたのか、というのが少し垣間みれたような気持ちになれた一冊でした。
そして、この中に書いてあること、実践するのはかなり難しいと思うのだけれど、加藤さんが実践していることがファンサイドからも感じられて、驚愕した。
加藤さん、ただのアイドルという感じではなくて、思考というか、考え方を明確に言葉にしてくれるタイプのアイドルでして。加藤さんはわたしよりも年下だけど、考えが成熟していて、到底追いつけないところにいるなって最近よく感じていました。なんというか、思考が凄すぎて、アイドルではなく、至高の存在になりつつあるな……?みたいな。(ギャグではないよ。笑)

でも、この本に書いてあること、ファンに対してすらも実践していたんだなって分かって、ますます加藤シゲアキという人物の、凄さ、優しさに気づいてしまった一冊でした。

読めて良かった。
この本を紹介しているYouTubeが元々大好きで、何度も見返すことが多かったのだけれど、改めてこの本を読んでから見返しても、わたしたちファンに対しても、加藤さんの周りの人々に対しても、愛するということを実践していて、実践できる加藤さん、やはり人と接することを大事に深く考える人なんだなと。

まだメソメソしてるけど、これからもやっぱり加藤さんを応援したくなるよ。加藤さんがいろんな人に愛を渡すことを努力している人だもの。

また、時間が経ってから読み返したい本でした。
おわり。

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