VOCAが拓く(異色な?!)コミュニケーション
5月末に3回シリーズであった、atacLab緊急対談「COVID-19(新型コロナウィルス)と特別支援教育 ~これからのオンライン教育を考える~」。東京大学先端科学技術研究センター教授・中邑賢龍先生と、井上賞子先生(松江市立意東小学校 教諭)・坂井聡先生(香川大学教授)・青木高光先生(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 主任研究員)の対談は、どれも今の仕事にインスピレーションを与えていたただき、興味深かったです。
で、第2回の坂井先生の回で、アメリカからVOCAを初めて日本に取り入れた云々の話をされている中で思い出したのが、最近見た映画。
※VOCA: Voice Output Communication Aids
コロナ禍で4月は土日の仕事も軒並み中止になったので、Amazonプライムでいろいろな映画を見ていました。そんな際に見るのは、仕事関連のものではなく、アメリカのB級アクション映画ばかりです。それもいつも、選ぶんじゃなく、観たらその繋がりで勝手にAmazonプライムが推薦してくるものをまた観る、という感じ。なので、「当たりだなぁ」と思うものもあれば、正直「つまらないなぁ」と思うものもあり(でも作り手に敬意を込めて、必ず最後までみます)。
で、ある日、たまたま見たのは、これ。
「ギャングバスターズ」
Amazonプライムの予告編
ブリック、リンカーン、マックイーンのウーディ3兄弟は、アラバマのある無法地帯に等しい地域で傍若無人に振る舞うごろつき3兄弟である。
ある日、3人の前にセレステというセクシーな美女が現われ、高額な報酬である依頼を頼む。それは、彼女の別れた夫で非道なギャングのカルロスから息子のロブを取り戻してほしいというものだった。
リンカーンとマックイーンは人助けは性に合わないとその依頼を拒否するが、セレステのセクシーさと高額な報酬に惹かれたブリックが引き受けたため、3人はカルロスの家に向かう。ロブを奪還した3人であったが、カルロスの凶悪な手下が追いかけてくる。さらに地元の保安官や連邦捜査官も巻き込んで、壮絶な死闘が始まる。
Wikipedia 「ギャングバスターズ」の「あらすじ」より
もうね、典型的なアメリカのB級アクション映画、笑。
なんだけど、このロブ19歳が、脳性マヒで車椅子ユーザー、自らの音声表出ではしゃべれません。
さらに、殺し屋3兄弟のうち次男リンカーンもプロレスラーだった過去に喉を潰していて、同様にしゃべれません。
で、殺し屋リンカーンは、普段から首からトーキングエイドを下げていてそれを用いて会話している!
しっかりB級アクションで、かつ、トーキングエイド!!
さすが、アメリカ。そして違和感ない。また、日本のドラマみたいに、障害者でお涙頂戴、なんてことは、まったくさっぱりない!むしろめちゃくちゃ清々しい笑
なんだ、このカッコよさ、清々しさ。
あと、何気に、この映画、アメリカ南部の事情を絡めたり、3兄弟の実の親はKKKだったり、殺し屋三男マックイーンが「せめて中学ぐらいまでは学校に行きたかったわ」と無学を自虐したり、などなど、私的にいろいろツボに入る伏線が多々あって、アメリカの文化、歴史、あと筋トレ・マッチョが大好きな水内には、この映画、まったく期待もせず、前知識もなく見ただけに、とても面白かった! 以上。
※個人の感想です。
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