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【Vol.7】私がStartup Weekendで3回連続の優勝を逃したわけ

いよいよ今回が最終回。

SW胎内から一ヶ月。「なぜ我々のチームが優勝できなかったか?」を改めて考えてみる。

その前に、他のチームのピッチ内容について振り返っておこう。

と言いつつ、私は自分のチームのプレゼン準備で忙しかったこともあり、細かく聞けていなかったので、見学に来られていたアイディアパートナーズ 代表の山本さんの投稿も参考にしつつ…。

1チーム目「オバランド」
県外からの出張者をターゲットに、新潟市内のビジネスホテルで、新潟の冬の田舎暮らしを疑似体験できるプラン。

2チーム目「清水塾」
いじめや不登校など人間関係で悩む若者を対象に、胎内市内にコミュニティスペースをつくり、農業体験などをしながら学習し、生きる力を養う体験を。

3チーム目「プラっと PLOT」
「農産漁村×空き家×マンガ」をテーマに、漫画家の先生に移住してもらい、在住者との交流を通じてマンガを描いてもらう。

4チーム目「坂農山」
農山漁村の「ナナメ」がもたらす問題を解決することを目的に、のり面の草刈りができるロボットを開発。

5チーム目「あんこちーズ」
我々。

6チーム目「思い出やさん」
市外の旅行者に対して農山漁村のローカルな体験を紹介し、地域住民をナビゲーターとして採用、交流をテーマにしたプラン。

以上の6チームで、審査員3名による審査が行われた。

↑は、発表前の緊張の一コマ

結果としては、農山漁村×マンガ×空き家プロジェクト、「プラっと PLOT」が優勝、我々はコーチからの特別賞という結果だった。

実際の審査では様々な理由が複合的に評価されるわけだから、我々が優勝できなかった原因も一つではないと思うが、いくつか仮説を立ててみた。

仮説①
ビジネスとして弱かったから

仮説②
開催地である胎内市にコミットし切れていなかったから

仮説③
私があんこを食べられなかったから

個別に検証していこう。

仮説①
ビジネスとして弱かったから

ビジネスとして弱いのは自分でもよく分かっていたが、なんせこのチームの目的は...

CEOのやりたいことを実現する

そのためのチームである。
ビジネスとして弱い部分については、ソーシャルなスキームに落とし込み、応援したくなるような形に持っていったつもりではあるが、このイベントが「起業」をテーマにしているがゆえに、

そのプランで食っていけるのか

というシンプルな問いに対して、真正面からYESと言えるプランにはなっていなかったような気はする。

これはひとえにプランナーである私に、商売についての知識が不十分だったというのが大きい。

優勝チームはどうだったかと言えば、個人的にはマネタイズの詰めは甘かったのではないかというような気がする。

が、私が元々出版関連の会社でマンガに関連する仕事をしていた、というバイアスがあり、現実が見えすぎていた、という事情もあるかもしれない。

夢があるプランと言われれば、そんな気もする。

金になりそう、と思ったのは坂農山の草刈りロボ。着目した課題もソリッドだった。

ただ、ロボット開発が本業であるCEOの事業の一環という感は否めず、Startup Weekend感は薄かったかもしれない。

仮説②
開催地である胎内市にコミットしきれなかったから

今回のStartup Weekendの主催は(一社)中条青年会議所であり、事業の一環として開催されていた。

審査員も、胎内市長をはじめ、全員が地元胎内市の方。

一方我々は、CEOもCOOも胎内市外在住。事業のキモも、胎内市じゃないとできないというわけでもない。

あんこチーズの原材料は胎内市産(一部は関連)で、地元感をアピールはしたが、最終的な落とし込みは胎内市でなくてもできるスキームになった。

優勝チームは、CEOが中条青年会議所のメンバーであり、本当に事業をやるなら、胎内市内でやることになる可能性は高い。

これからの胎内市の発展という元々の開催目的を考えると、いたしかたない結果だったような気もする。

仮説③
私があんこを食べられなかったから

これはデカい。というか、これだな。きっとそう。そう思おう。

なんせ、私は最後まであんこチーズを一口も口にすることなくプレゼンに臨んだのだ。

自分が食べられらないものの魅力を語っても、説得力が全然ない、ような気がする。

というわけで、わりとザックリではあるけど、一応分析。

ただ、やはり悔しかったなぁ...。

自分が高校生の時、大人の前であんなに堂々とプレゼンできたかというとだいぶ怪しい。

気丈なCEOも、やはりプレッシャーを感じていたのか、プレゼンが終わった瞬間、安堵の涙を流していた。

高校生でこんな経験ができるのは、本当にプライスレス!

そして、そのお手伝いができたという経験、本当にプライスレス!

このイベントに関わってくれた全ての方に、改めて感謝したい。

そして、なぜこれをすべきなのかをぐだぐだ考える前に、思いついたことはやってみればいい。失敗しそうなら、最低限のリスクでできることを考えればいい。

ただそれだけ。理屈は必要ない。

何もしないのは楽でいい。
トラブルも起こらないし金も減らないし、評論家に回れば上から目線になれる。

ま、うちのJK CEOに笑われると思うけどね。

最後に、Startup Weekendのキーワードで、このレポートを締めたいと思う。

No Talk, All Action!


#startupweekend #swniigata #起業 #entrepreneur #イベントレポ

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