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15代目兼業農家長男、相続について大いに悩む -Part.4-

悩むほど闇に堕ちていく日々

気がつけば、前回記事からだいぶ間が空いてしまった…。2ヶ月も…。

筆が重い理由はいくつかあって、自分自身のアップダウンもジェットコースター並の乱高下。

そもそも、自分の実家のことをオープンに記事化するってのがよく分からない。そんなモチベーションがどこから湧いてくるのか自分でも謎だ。

ちなみに、今日時点で相続関連の書類手続きは一段落している。
これについては全てスプレッドシートにまとめてあるので、後日、同じ状況にいる人のために、数字を消してフォーマットにして有料記事でアップしたらいいんじゃないかという気もしている。

また、アカウントで継続的に発信していくことの大切さは分かっているので、記事が書けない時は、脳死状態でもできる #今日の昼メシ をせっせとアップしていた。

逆に言えば、脳死状態にならないと相続の作業ってのはできない。
それくらい、人のモチベーションと反する哲学の上に作られている制度ってことだ。

作業を進めるほどに、心が空虚さに蝕まれていく。

人から、「大変だね」とか、「寂しいね」とか言われる度に違和感を覚える。
そんなことを感じる隙間は全然ない。

ただただ、「家」と「土地」、それに伴う「税金」という原罪のようなものを一生背負っていく感覚だけが重くのしかかってくる。

空き家の使い道を模索

まあ、そんなことを言っていても仕方ないので、手続きは粛々と進めつつ、どうにか空き家となる我が家の使い道を考えてみる。

そんな中、知り合いが「空き家の祭典」というイベントを開催するという話を聞きつけた。

ざっくり言えば、午前中空き家を見学し、午後からその物件の活用についてのアイディア出しをするという内容だ。

なんか楽しそうじゃん、祭典。

私は別のイベント(大学生と高校生が自分のやりたいことをプロジェクト化するという内容)にアドバイザーとしてオンライン参加していたため、まさかのダブルヘッダー。

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なわけで、残念ながら活用アイディアを考えるまでには至らなかったのだが、イベントの仕立てという部分でいくつか重要なヒントをもらった気がした。

↓これは当日の集合写真

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とりあえずイベントやってみる

私の性格上、悩む前にさっさと動いてみようということで、とりあえずFacebookでイベントを立ててみた。

カバー写真の「高橋家 空き家の祭典」がそれだ。

ゴールデンウィーク、1泊2日で実家をオープンにし、県内外の建築関係のプレイヤーを招待し、利活用のプランを考えてもらいプレゼンしてもらう、という意味不明なイベントだ。

そもそも、プレゼンを受けるオーナーである私がそのイベントを企画する、という時点でどうにもよく分からないことになっている。

とりあえず、家を壊すにしても売却ないし賃貸するにしても(ニーズがあるかは置いておいて)、一度は自分の知り合いにも見てもらって、価値があるかどうかを確かめてみたい、そんな気持ちがあった。

そんなわけで、糸魚川空き家の祭典を主催した「新潟家守舎」の 代表取締役、小林 紘大 氏に内見してもらい、下記のような見取り図まで作ってもらった。

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まあ、家としては単なる中古住宅ではあるが、一応兼業農家ということで、立て替えたばかりの立派な小屋があり、耕運機もある(私個人としてはさほど興味はない)。

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そして、これも個人的にはそんなに思い入れはないのだが、一応我が家に伝わるオリジナル品種、「ろくすけ豆」(六助はうちの屋号)がある。

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ちょうどこの豆の植え付けがGWあたりと聞いたので、GWに合わせて開催することを決めた。

日程が決まればあとは動くだけ。
とにかく手当たり次第に知り合いに声をかけまくり、ゲストの方も含め、けっこうな人数の予定を押さえるところから始めてみた。

イベントページに仮のスケジュールや詳細も書いた。
その時はまだコロナの状況も今ほどは悪化しておらず、まん延防止等重点措置も発令されていなかった。

一本の電話で心折れる

朝、私のスマホに見知らぬ番号からの着信があった。

8:30くらいかな?寝ぼけながら出ると、あのイベントについて知りたい、という内容。声からすると、50〜60代くらいの男性だろうか。
私が寝ぼけてたのかもしれないけど、たぶんどこの誰を名乗っていなかったと思う。

事情が飲み込めずに、「はい?」と言ったら、「いや、はいじゃないだろ」みたいなことを言われた。
あれは今後も夢に出てくると思うww

これは、はっきり言って、私の失策だ。

県の広報広聴課の職員経験があっただけに(いや、普通の公務員は自分でリリースを書いたりはしないが)、勢いに乗ってプレスリリースを作ってしまった。

そして、その勢いで、Facebookのイベントページに、メディア向けに自分の電話番号を入れてしまっていたということに後から気づいた。

いや、でも、画像でいうと投稿の3枚目だし、そもそもFacebookの画像見て、コメントでもメッセンジャーでもなくて、投稿の3枚目の画像にある電話番号見つけて、電話かけてくるかね??

完全に想定外だったし、悪いけど、そんな人に自分の家の敷居を跨がせたくないと思った。

これは僕だけかもだけど、いきなり電話かけてこられるのは、はっきり言って限りなく暴力に近い。

考えてもみてほしい。
朝から、人間の顔に一番近い端末に、その瞬間何をやっているか分からない人にアラーム鳴らすか?

今まで電話を当たり前だと思っていた方には、おおげさだろうと言われるかもしれないが、道歩いていていきなり右フック食らった感じ。

ちなみに私はタイに修行に行くくらいに真面目にムエタイやってて、ディフェンスとカウンターが得意だったんだけど、ほんとにあの一本の電話で横っ面引っ叩かれて、ディフェンスもカウンターもできず、イベントを削除するはめになるくらい打たれ弱いww

次回、どうやって巻き直したかを書きますので、お楽しみに。

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