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ユーザーリサーチ論はじめました。~初めてのインタビュー~

ユーザーリサーチ論を教え始めた私。講義のお話第二弾

大学生がはじめてインタビュー挑戦!

定性データを集める方法としてよく使われるインタビュー調査。

インタビューで大事なのは「独自性のあるコメント」と思っています。同じ経験している人って家族でもいないですよね。それを引き出せるようになってもらいたいので、どんどん質問することがコツです。

はじめてのインタビューに向けての練習

近くの席の人とペアになって「アルバイトを選んだきっかけ」についてインタビューします。インタビューする方とされる方両方経験してもらいます。

両方の経験を踏まえることでインタビューするときにやったほうがいいこと、やらないほうがいいことに感度を高めてもらいたいのです。

インタビュー01

授業はワークショップ形式で自分で体験し、考えることを重視しているので、先生の説明→自分でやってみる→振り返るというフローが多いです。

自分が身につけたときには自分でやってみて振り返るプロセスが大事だと思ったので、ワークショップ形式を導入しています。

生徒さんは「きちんとやらなきゃ」と一生懸命考え、時間内に終わらせられないこともあるのです。一生懸命で、すごくいいことです。しかし、授業時間の制約もあるし、できるだけ宿題は出したくないので、一気に考えてアウトプットしてもらうように制限時間を設けてプロセスごとに取り組めるよう配慮しています。

チェックリストが大活躍

インタビュー後にチェックリストを用いて聞き漏れ、深堀忘れがないか確認します。チェックリスト確認は気づきが多かったせいか、とても盛り上がっていました。

(チェックリストの一部)
・どんなアルバイトなのか具体的にわかったか?(例:業界、職種、時給、回数 など )
・どこが興味を持ったか分かったか?
・そのアルバイトに興味を持つまでのストーリーがわかったか?
・興味を持った理由が分かったか?
・重視している考え方が分かったか?


終わってからやったこと
~やりっぱなしにせず、振り返りを大事に

インタビュー後には「こんなインタビューは嫌だ!」というテーマで振り返りました。もちろんやったほうがいいことについても出していきます。

ちなみに「こんな〇〇は嫌だ!」というのは先日言ったセミナーでnoteのワークショップで使われた「ダークサイドを考える」というテクニックを参考にしました。

下の記事note<真似してみよう>ダークサイドを考える部分にあります。(素晴らしいレポートありがとうございます)

学生もネガティブな意見はバンバン出る様子でしたね。意見出すときは今日体験したこと以外も出してOK!にしました。自由な発想で進めてほしかったのです。

ふせんにポジティブな取り組み、ネガティブな取り組み両方書いていき、似ているものをまとめてもらいました。

次に向けて
~インタビューの際に取り組んだらいいと思うこと

学生の視点で切り取った具体的でわかりやすいポイントがまとまったと思います。

・質問攻めにしない
・自己紹介をして仲良くする姿勢を見せる
・場面にあったリアクション
・ニコニコしているの大事
・自分のタイミングでなく相手のタイミングで話す
・聞き側の空気感を和やかにする

インタビューレポートが課題になるため、インタビューを経験し、実践に備えるという短期的なゴールは達成できました。

次回は分析から製品企画アイディアを考え、お互いに採点するといった立体的な授業を企画しています!

ではまた!





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