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熊野みあた
2021年10月13日 16:12
図書館の一番隅、カレンダーとランプが置いてある場所が私の定位置だ。その後ろの向かい合った本棚にはメルヒェンが肩を並べている。ハードカバーの中には活字がぎっしりと詰め込まれていて、メルヒェンのかけらもなさそうにみえるが、それを読むと夢と魔法の世界が広がっていて、心がウキウキするような喜怒哀楽と冒険の世界が私たちを待っている。ミヒャエル・エンデ作のはてしない物語では、冴えない少年が本を開く