10/15 我が家の本日のカレー

■今日は旦那さんが熱出して会社お休み。ちょっと近づくと触れなくても熱さを感じる。だるそう。

■そんな弱ってる旦那さんから、「元気が出るもの食べたい。カレーがいい」と夕飯のリクエストがあった。「何カレーがいい?」と尋ねたら、そこはおまかせされた。「じゃあ闇カレー(とりあえず何でも入れてみよう! の冒険カレー)にする」って言ったら、それは断固拒否された。
うちの夫婦には、まだ「これがうちのカレーだ!」という定番レシピがない。毎回いろいろな具とそのときの気分の隠し味で作るので、「めっちゃおいしい!」というのが出来ても再現できないのだ。(カレーなんて、基本的に真面目につくればおいしいものができあがるけど、その中でもとびっきりのおいしいやつができあがる、あのミラクルは何きっかけで起きるんだろうか。材料の奇跡のバランス?)
いっしょに暮らしはじめて最初にカレーを作ったときに、「なんかもそもそする」と言われて、原因を探ったら、わたしの実家ではカレーにじゃがいもがはいるけど、旦那さんの実家ではいれてなくて、わたしが当然のようにいれたじゃがいもの崩れたのがあまり好きじゃなかったらしい。それ以降、うち夫婦のカレーの唯一のルールは、じゃがいもはいれないこと。
そんなわけで、今日のカレーは、牛肉ときのこ(エリンギとしめじ)とレンコンのカレーになった。本当は牛肉ときのことナスのカレーにするつもりだったのだけれど、ナスが高かったのと、スーパーの野菜売り場でレンコン見たら、急にレンコンの食感が味わいたい気分になった。レンコンをカレーに入れるとおいしいのは、大好きなSoup Stock Tokyoのカレーで学んだ。乱切りにしていれると、レンコンの穴が大きくあいて見た目がおもしろいし、煮込むとシャキシャキほくほくして食べたときに楽しい。ただ、皮を剥かずに煮込むと、皮がグレー地に黒の点々模様になって、毎回出来上がってから「なんだこれ!?」とびっくりする(毎度すっかり忘れている)。
旦那さんに、ふざけて「カレー下(吉野家一号店の『肉下』オマージュ)になさいますか?」と聞いてみたら、まさかの「じゃあそれで」と返ってきたので、旦那さんの分は丼にまずカレーをついで、その上に白飯をたっぷり盛り付けて、上から見たら単なるどんぶりメシ! な状態にしてから、お皿の縁にたっぷりの福神漬けをのせて出した。
変な盛りつけで出したカレーだけど、「おいしい」と言って全部きれいに食べてもらった。よかったよかった。元気でますように!
■わたしのお気に入りの『カレーの隠し味』は、煮込む火を止めてから、最後の最後にバターをひとかけ落としてから「おいしくなれー!」と念をこめつつかき混ぜること。コクとか風味とか、どう表現したよいのかよくわからないけれど、とにかく味がひとまわりおいしくなる。お試しあれ。
■旦那さんは、『カレーの恩返し』というカレーの仕上げ用スパイスで、スパイス調合に興味を持ったようで、最近は本屋に行くと、スパイスやカレーの本をよく立ち読みしている。今後、凝り性の旦那さんが本格的にスパイスにハマって、いろんなスパイスを収集し始めたら、わたしはそれをちょっと拝借してチャイを淹れたいな~、というひそかな野望を抱いている。にやり。

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