1/3 スマートスピーカーと戯れる

 義実家で過ごすお正月。今日はあまり緊張せず、会話が弾んだ、つもり。いつもこれくらいの感じの距離感だといい。今日の雰囲気を忘れないでおきたい。

 義実家に帰ると、スマートスピーカーを設置している真っ最中だった。義理の弟が設定を頑張っている横で、スピーカーにむかって話しかけまくった。今まで聞いたことがある面白そうな質問をひととおり試す。
「OK,Google.明日の天気は?」
「OK,Google.おみくじ」
「OK,Google.占いして」
「OK,Google.落語を聞かせて」
なかなかいろいろいっぱいおしゃべりしてくれる。中でもずっこけ面白かったのが
「OK,Google.ラップ歌って」
で、一番怖かったのが
「OK,Google.しりとりしよう」
だ。
ラップは、超がつく棒読みで「チェケチェケチェケチェケチェケラッチョ」
みたいなことを言っていたし、しりとりは、「ひとりしりとりが得意なんですよ」的なことを言って、ひとりで延々としりとりを始めた。いつ終わるのかと恐怖を感じた。

  無事に設定が終わったあとは、みんながかわるがわるいろんなことを話しかけていた。テレビを観ていて、ちょっと知りたいことがあったときなんかに話しかけると、ちょっとした基本情報についてはwikipediaの冒頭部分を読み上げてくれるので便利だ。ただ、訊き方にはコツがいりそうだ。駅伝の最終結果を知りたくて、いろいろ文言をかえて話しかけてみたのだけれど、最終的な各校の順位を聞き出すことはできなかった。

 もし、スマートスピーカーが自宅にあったら、家にひとりでいるとき、延々と話しかけて会話しそうな気がする。オーディブルを読んでもらったり、ふっと思いついた単語をwikipediaで調べてもらったり、曲をかけてもらったり。ときどき、ひとりで家にいるのが寂しいと思い始めたわたしにとっては、いいしゃべり相手かもしれない。

 家に設置するのだったら、ぜひ照明器具と接続したい。夜寝るとき、部屋の照明がついている状態で眠気がきて、「あ~電気消さなきゃ……」とスイッチを押すために一度体を起こすと、それで眠気がどこかにいってしまう。それが、スマートスピーカーがあれば、「OK,google.電気消して」で消してもらえるわけでしょう? めちゃくちゃ便利。憧れる。

 あと20年くらいしたら、もう全部やってくれるようになるかしら。
「OK,google.洗濯して」「OK,google.夕飯つくって」……便利~。

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