1/1 おもちは睡魔の使いだと思う

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 おもちはおいしい。砂糖醤油で食べるのが好きだ。去年試しておいしかった『はちみつ+黒胡椒』、今年も食べたい。あと、ひと手間かかるけれどもベーコンもちもやりたい。ベーコンの脂を受け止めるおもち。おいしくないわけがない。お雑煮もぜんざいもはずせない。

 おもち、もともと『米』なのだ。ごはんに合うものは大抵合うはず。納豆だって野沢菜だって合いそうだ。梅干し……も、普通においしいだろうけれど、敢えておもちに合わそうとはあまり思わない。たまごかけごはんはするけれど、おもちをたまごに絡ませようとも思わない。たまごかけごはんは、ごはんのつぶつぶありきか。一粒一粒にたまごが絡むからおいしいのであって、おもちの面にたまごがからんでも、そこまでの感動はないのかな。バター醤油ごはんもたまごかけごはんと同じような理屈でおいしいような気がするけれど、バター醤油はおもちでも普通においしそうだ。ううむ? 逆に、おもちには合うけれどごはんには疑問が残る合わせもある。ごはんにはちみつ+黒胡椒はかけないな。主食のはずのごはんが、はちみつのせいでデザートっぽくなってしまう。ということは、はちみつ+黒胡椒もちは、デザートと思って食べてるのか、わたしは。そして、白飯ごはんはデザートではない、と。

 おもちを食べると、強い眠気に襲われる。他の人がどうかはわからないけれど、うちの夫婦は、とてもとても眠くなって、睡魔に負けて、寝る。毎年、お正月におもちを大量に買い込んで、1月の休日のお昼におもちを食べて、眠気に襲われてそのまま寝て、午後の出かける予定がパーになる、というのを数年繰り返している。

 今年も、お正月の買い出しのとき、おもち一袋をかごに入れたら、旦那さんが「もう1袋買わない?」と言ってきた。1袋で足りる気がしたけれど、足りなくても嫌だし、おもちはおいしいし、提案に負けた。ひとり1袋分のおもちを食べる計算。

 そして今日。年明けてお正月。旦那さんが「おもち何個食べる?」と聞いてきた。2個、と答えたら、「俺は3つ食べるけど、2つでいいのね?」と再確認という隠れ蓑をかぶった悪魔のささやきをしてきた。そうやって言われると。太るし、眠くなるし、とか考えて躊躇ったけれど、おいしいおもちの誘惑に負けた。「……じゃあ3つ」。結局、ひとり3つ分のおもちを砂糖醤油で食べた。

 結果、しっかり睡魔に襲われて、昼寝した。がっつり寝た。よく寝た。

 そんな2020年、初日。

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