1/8 ヒールからの解放

 昨日は、初出勤日だということもあって、スーツにヒール靴を履いて出勤した。「明日からは私服で大丈夫だから」と言われた。

 そして今朝。ざっくりニットに細身のパンツとスニーカーというスタイルで家を出た。歩き出してしばらくして、足が解放感に包まれた。足が、のびのびしている。昨日は自覚がなかったけれど、やっぱり久しぶりのヒールで、緊張して足裏まで縮こまって歩いていたみたいだ。足裏全体に筋肉痛みたいな痛みがありつつ、それをぐーっと伸ばしていく気持ちよさが広がった。足裏を全部使って、地面を踏みしめている感覚がある。

 もう、しばらくヒール靴はいいや、という気持ちになった。ヒール靴の見た目の美しい佇まいとか、ヒールの高い靴を履いているときの自分の足元を見たときの、自分の中の少ない女性らしさが高まるような高揚する気持ちもいいものだけれども、そういうのはときどきでいいや、と。ヒールのない靴で、のびのびまったり歩く方が、今の自分の性にあっている。

 ちなみに、今日は、「私服って、どんなレベルまで大丈夫なんですか?」と訊ねたら、お客様に会いに行くような予定がなければ、ジーンズもパーカーもOKとのことだった。というわけで、明日はパーカーで出勤する予定。気合も必要だけれども、ゆるっとできるところはゆるっとしていく。無理しない。気持ちよく働き続けられるように、自分に裁量があるところは、自分のやりやすいようにやっていこう。

 出勤、2日目。かーなーり、大変そうなところに自分が投入された、ということをわかってないなりに感じ始めた。初日の昨日はともかく、2日目の今日にして、自分から切り上げて帰ろうとしなければ、いつまでも仕事が降ってきそうなかんじだ。仕事として、やることはやらなきゃいけないという大前提に立った上で、でも、終電帰りや泊まり仕事して、次の出勤時に「……やばい、もう行きたくない」なんてならないように、ある程度自分のペースや心身ともにの健康は守りつつ働かねば、と、自分の働く姿勢をあらためて心に刻んだ。仕事内容はわたしにとってとても魅力的なものだ。だからこそ、無理せず、ながーく働けるようにやっていきたい。

 外で働き始めたら、家にひきこもっていた頃より却って曜日感覚がなくなった(まだ勤務2日目だけれども)。金曜の夜は、職場でわたしの歓迎会を兼ねた新年会をするらしい(歓迎会なんて、ありがたいこっちゃ)。「明々後日ね」と思っていたら、明後日だった。んん、おかしいな。

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