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はじめまして。見習い農家です。
まずはごく簡単に自己紹介です。

私は東京で公務員をしていました。
出身は長野県。
家業は農家で、稲作、そば栽培、花き(お花です)栽培などを中心に、いろんなアグリの仕事をしています。
大学進学のタイミングで上京し、そのまま東京で公務員になりました。

本当に幅広くいろんな仕事をしてきました。
けっこうテレビで話題となる仕事も経験させてもらいましたが、40代になり、一度の人生、生まれ故郷で家業を継ぐ決心をし、長野に帰ってきました。
とはいえ家族があり子供もちょっと大きく、一家そろって私に付き合わせるのもカワイソウかなとも思い、私は東京と長野を行き来する、いわゆる二拠点居住で家業に向き合うことにしました(ちょっと贅沢ですかね)
東京では農家と別の仕事をしますが、長野と東京、どちらの仕事も全力投球です。

前置きが長くなりました。
記念すべき長野での農家第一日目は、2024年4月21日(月)です。
東京で公務員になる前も家業の手伝いを少ししていましたが、しっかりとしたアグリ生活は久しぶりです。
見習い農家さんらしく、好奇心旺盛に、何でも取り組んでいきたいなと思っています。

初日の仕事は、稲作のための田起こしです。
この作業、水田耕起(すいでんこうき)とも言います。
農家といえば「コメ作り」というようなイメージがあるかと思いますが、ご多分に漏れず、私の家もおコメを作っています。
今年の私のメイン業務は、その「おコメ作り」です。コシヒカリのような食べるコメ以外に、酒米も作ることにしました。

最初の仕事がいきなりの農機具運転です。
水田耕起がどんな作業かは、農機具で有名なクボタのHPで以下のように紹介されていました。

トラクターに乗り、水の入っていない乾いた水田の表面を機械で掻いていきます。
ロータリという器具をトラクターに付け、ロータリの中に装着された耕耘爪(こううんづめ)で掻き、少し残った稲の株を土と混ぜつつ、同時に肥料を撒いていきます。

当たり前ですが、私、初心者の見習い農家さんですので、トラクターに乗ってのこの作業は始めてです。
先輩農家にレクチャーしてもらい、まずは自分の家の田んぼを田起こししました。
知らなかったのですが、トラクターの中、実は意外と広いです。
普通車より高さがあり、見晴らしがいいです。
ガラス張りのコックピットですので、360度見渡せます。
そして、エアコンも着いていました。快適です。この時期に弱冷房は寒いくらいです。
さらにオーディオもあり、ラジオだけでなくCDも聞けます。

肝心の機械操作ですが、私の操作するトラクターはマニュアル車で、かつ操るレバーがたくさんあり、ちょっと大変です。
慣れるのに少し時間がかかりました。
が、30分くらい動かしていると勝手が分かってきて、結構楽しくなります。
一人の作業ですので、気楽です。
ほんの数か月前まで東京で深夜近くまで仕事をしていたのがウソのようです。

結局、この日は3つの田んぼを田起こししました。
知らなかったのですが、田起こしすると、すぐに鳥がやってきて、混ぜた土から出てきた虫を食べにくるようです。
この日はすぐにカラスがやってきて、何かをついばんでいました。
(私は家業が農家なのに虫がキライなので、何をついばんでいたのかは見ていません・・・)
いずれにしても、初日は穏やかでいい日でした。

田んぼが黒々しているのが分かりますか?田起こし完了です。

元公務員の見習い農家が、日記としてnoteしていきます。

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