兄弟猫の名付けは失敗だった

ある晴れた日のことだった。天気が良いので部屋の掃除をすることになった。電気掃除機を動かした途端にジャイが大慌てで逃げ出した。ところがノビは平然として掃除機を眺めていたのだった。今までジャイはノビに対してちょっかいばかりだしていたのに実際はビビりだったということが分かった。

時が経つにつれてノビの身体がだんだん大きくなっていった。ジャイと変わらないくらい成長した。ノビがジャイに対して対抗するようになった。一方的にやられるということが無くなってしまった。そして外界への興味も人一倍強かったので、積極的に外に出て行った。まだ行動範囲は極狭いものだったがジャイよりは行動派だということを知った。

こんな光景を見ながら名前を付け間違えたことを悟ったのだが、今更変えられないので今もそのまま使っている。

二匹は共に雄猫。成長が進めば縄張りを張り合うことになるだろう。いったいどんな未来が待っているのだろうか？