あめとつちとラナンキュラス
あめとつち
里山の古民家に到着すると、小さく「あめとつち」と刺繍された真っ白な刺し子の暖簾が目に入った。玄関で靴を脱いで上がると、廊下の手前にはちゃぶ台が、その奥にはテーブルが一つあり、ふた部屋続きの和室にはゆったりとテーブルが配置されていた。畳の上で好きに寛げるのは昭和の頃を思わせてくれてなんだか懐かしい。「お茶はご自由にどうぞ」と書いてある。 客人は10人くらいだろうか。若い女性店主が一人で切り盛りしているので、そこは気長に自分の家のようにして食事を楽しんでくださいと