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徒然なるアナログ生活〜今日の1枚〜VOL.6 22.06.04

レコードが増殖する。
文字通りに。給与はほとんどレコードに消えている…?スタンド攻撃かもしれない。

嵐さって過ごしやすい土曜。皆さん、週末を楽しんでいますか?

快晴の青空広がる今日はこちら。

筆者所有 USオリジナル盤

PINK FLOYD/Wish You Were Here(邦題 炎〜あなたがここにいてほしい〜)

75年作。ピンク・フロイドのプログレッシヴさが確立した大傑作。
タイトルにあるように、今作はバンド創設者の一人 シド・バレットに向けられたという説もある。

全5曲 44分という、いかにもな構成。

名曲Shine On You Crazy Diamonds,Pts1〜5に始まり、
Shine On You Crazy Diamonds,Pts6〜9で終わる。

ジョジョのクレイジーダイアモンドが元に戻る能力なのは、この構成から来ているとか。

さて今作の内容だが、デヴィッド・ギルモアのギターサウンドが完成し、ロジャー・ウォーターズのプログレサウンドが完成し、名実ともに最強のプログレッシヴバンドになった大名盤だと確信している。

人によっては前作の「狂気」をその1枚にあげる人が多いであろう。
それも十二分にわかる。

しかし、大作の「狂気」と比較して、シンプルに、コンパクトにまとめた本作の方が、1曲ごとの凄みが違う。
5曲に込められたパワーと気迫をヒシヒシと感じるのだ。

大作主義がいわゆるプログレの特徴の一つであるが、大作なのは冒頭と終いくらいで、あとは短くまとまっている。
それでいて現代ここに至ってなお、プログレの名盤として名が上がり続けているのは、コンパクトでありながら重厚感を失わななかったサウンドプロダクションに拠るところが大きのだと思わずにいられない。

個々の曲の圧倒的完成度はピンク・フロイドのカタログ史上一二を争う。
筆者個人としてもフロイドの中で最も好きなアルバムである。

世にいうプログレサウンドを逸脱することなく、それでいながら比肩する者のないフロイドサウンドを、LP1枚 44分に詰め切ったことは筆舌に尽くしがたい偉業だと思う。

結成当初のサイケデリック色も垣間見せる場面もあり、或る意味で集大成的。全員が苦しみながらリリースしたというのもうなづける。

楽曲は大作だが意外とスルリと聴けてしまうものでもある。
また聴けば聴くほど味が出るするめアルバムでもあるので、ピンク・フロイド知らない諸君にもウケるだろうと思う。
ギターソロは飛ばさないでほしい。

購入はディスクユニオン。
高かった…
けれどオリジナル盤(USだけど)だけあって音質は秀逸。
迫力ある音量にはびびった。


炎天下に聴くにはいささか重たい名盤だが、一聴の価値は有り余るほどある、と信じている。

プログレを聴きながら飲む酒は抜群に美味い


日差しも弱まり、過ごしやすくなってきた時間。
買いすぎたレコードを手に、久しぶりの店飲みへ参ろうか。


ということで今日はここまで。

また明日、名盤とともにお会いしよう。


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