ken yokoyama

写真を撮ることで自分の好きがよく見えてくるように思います。言葉だけで考えるよりも、文字…

ken yokoyama

写真を撮ることで自分の好きがよく見えてくるように思います。言葉だけで考えるよりも、文字通り思考の解像度が高くなるんじゃないかな。いいねしてくださったりフォローしてくださったりしたら本当に嬉しいです。

最近の記事

    • 地元にある酒蔵さんで鮎を食べた話

      梅雨が明けてまだ朝晩は涼しさのある季節。夕方になって夫婦で出かけた。 地元の酒蔵さんが開くイベントに参加するためだ。蔵のお酒が飲める上に、焼きたての鮎を振る舞ってくれるという。そんなわけで車で行けばすぐのところを、バスと列車を乗り継いで向かった。 食べ物にかぎって持ち込みがゆるされているということで、お惣菜や野菜でお弁当を作って持って来ていた。妻と楽しいねと何度も言いながら、ゆっくりお酒を楽しんだ。 楽しい時間はあっという間で、お土産のお酒も買って会場をあとにした。 とて

        • アガパンサス

          幡野広志さんのワークショップに参加するために金沢に行った話

          春がはっきりと終わって梅雨が始まる前の季節が好きだ。 5月の金曜日の朝、徳島の町から金沢に向かっていた。 きっかけは元日の地震だった。石川に住む友だちに連絡を取って無事を確認したときに、久しぶりに会おうかという話になった。 どうやって行こうか。そうだ、5月に幡野さんのワークショップ「いい写真は誰でも撮れるその2」に参加するつもりだから、東京で前泊する代わりに金沢に泊まって翌朝新幹線に乗ろう。 去年、幡野広志さんに自分たち家族を撮影していただいた。 そのときに感じたのが、

          幡野広志さんのワークショップに参加するために金沢に行った話

          2023年の写真

          幡野広志さんのワークショップに参加して、著書を読んで、ついには自分たち夫婦の暮らしを撮影していただくという夢を叶えた年になった。 写真は僕の日常になった。 今はどこへ行くにもカメラを持ち出して目についたら撮っている。 撮った写真をセレクトして現像してということを毎日続けていくと、自分の中の何かが少しずつ変わっていくような気がする。 写真を撮るつもりで目の前にあるものを見ると、世界はなんてきれいなんだろうと思う。 写真はいつか宝物になりますという幡野さんの言葉は本当だと思う

          2023年の写真

          その冬のいちばん寒い頃に

          留年した上に単位が足りず追試を受け、ろくに就職活動もせずに大学を出て、新卒で入社したのが大阪のアパレルだった。 採用面接はふたりひと組だった。「円高ドル安とは何かを説明してください」という質問が面接官から出て、隣の背の高い志望者はバレーばかりしていたので分かりません、と答えたのでこれは楽勝だなと思っていたら入社式にはそいつもいた。 為替がなにか答えられないやつも学校にまともに行っていないやつもまとめて採るような会社だったが、勤め人生活はわるくはなかった。 山陰の自社工場を見

          その冬のいちばん寒い頃に

          大阪の郊外を旅した話

          「今度の土曜日に大阪に行きたい」と妻が夕食のときに言うので 「おお、いいねぇ。行こういこう」とふたつ返事で答えた。 吹田市で開かれる、二見光宇馬さんという作陶家の方の個展に行きたいのだという。 それと富田林にあるカフェに行ってみたいと。 東大阪と八尾に10年住んでた僕だけど、吹田と富田林はだいぶ離れていてあんまり、、というかぜんぜん土地勘がない。 まぁなんとかなるでしょとギャラリーとカフェの場所をブックマークした。 当日は9時に出発した。10時すぎに淡路島のサービスエリ

          大阪の郊外を旅した話

          いい写真は誰でも撮れることを教わった

          5月6日、ゴールデンウィークも残すところあと2日という早朝、 東京行きの飛行機を待っていた。 写真家・幡野広志さんのワークショップに参加するためだ。 プライベートのひとり旅はすごく久しぶりで、 幡野さんから直接写真についてレクチャーを受けられるとあって、 参加のチケットを手に入れてからずっとわくわくしていた。 東京へ行くことを勧めてくれたのは妻だった。 うちには猫がいて二人暮らしだから、 夫婦で泊まりがけの旅行に出かけることはない。 僕とおなじく幡野さんの写真と言葉がと

          いい写真は誰でも撮れることを教わった