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【リクエスト回】"応援"って結局なんなんだよ
こんにちは。Nimbusのボーカル、TAMAです。
先日友人の結婚式に参加するため、6年くらい前に買った礼服を着ようとしましたが、まさかの痩せすぎて着れませんでした。逆パターンな事ってあるんですね。
さて、今回は初のリクエスト回。
皆さんは好きなバンドはいますか?応援したいバンドはいますか?
僕たちバンドマンは、お客さんからの応援ありきで存在できるもの。いつも本当に力をもらっています。
そんな中で「実際に何がバンドの応援になっているの?やっぱりライブに行く事?」的な質問をいただいたので、僕なりの意見を書いてみました。
ライブに行くという応援
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突然ですが、皆さんこのライブに来てください。いや、マジでお願いします。土下座でもなんでもします!
あざす!!!!
と、これだけ頼んでも皆さん中々腰が重いのは分かります。強欲。あまりにも強欲。恥を知りなさい。
……冗談はここまでにして、実際多くのバンドが「ライブに来て欲しい」としきりにアピールし、告知・宣伝を行っています。
なぜなら、ライブに来ていただく事こそ、最も手軽かつ即時に「応援してもらっている実感」を得られるから。
「それは違うよ!(弾丸論破)」という方、この項は飛ばしていただいて結構です。
が、「ライブ誰も来なくていいよ別に」というバンドさん、いらっしゃいます?いないですよね。
ではここで、実際にライブに行く事でどのような応援になるのか、いくつか大きなものをリストアップしようと思います。これを読めばなぜバンドが「ライブに来て欲しい」と異常なまでに宣伝するのかが分かると思います。
先に書いておきますが「現場じゃないと俺らの本当の良さは分からねえ」的な意見は敢えて書いてません。僕的にもそちらを推したい気持ちもありますが、今日のnoteの主題ではないので……
同様に「ライブに誘導できてないバンドが悪い」という意見も、今回は敢えて棚に上げさせていただきます。
①そもそも楽しい
初手で抽象的な表現を使ってしまい申し訳ありません。待ってブラウザバックしないで。これから、これからだから。
前提として、「楽しさ」はモチベーションの上下に密接に関わってきます。その楽しさが生み出される最も大きな要因の一つが「共通の話題・体験」です。
例えば特に接点はないが好きな人と楽しいデートをする際、ただ居酒屋に行っただけでは目の前に出てくるツマミと酒の話題しかないですよね。
深く知り合うためにお互いの過去の体験や趣味の話をしたとて、そこに深い共感は生まれません。だってあなたが大学時代の面白い体験を語っても、その体験の中に相手はいないんですから。
なのでデートの際は映画を観に行ったり動物園に行ったり、とにかく体験を共有する事が大事だと思います。
どれだけ話題に困っても、その体験は共通してますから。まあそんな機会僕には訪れないんですけどね。
さて、これを「バンドとファン」という関係で見てみましょう。演者とお客さん、という関係性の違いこそはありますが「その日その会場で轟音で音楽を浴びた」という体験は共通しています。共通の話題・体験という関門はクリアしている状態です。
ですので、ライブ会場の外でばったり会う時より、話の弾みやすさは段違いのはず。そして共通の話題から生まれる共感性で「楽しさ」が生まれます。
自分のライブを観てくれた人が笑顔で楽しそうにしていると、バンド側のモチベーションも鰻もかくやという勢いで登っていくでしょう。
そしてライブを観てくれている人が多いと、単純にその機会は人数分訪れるわけです。
まあこれは最もポジティブな事例を極端に書きましたが、別に無理に楽しそうにしろと言いたいわけではありません。
その日の感想とかを直接言っていただける事が何よりも重要なのです。逆に微妙なライブの日は能面みたいな真顔で感想伝えても良いと思います。
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②見栄えがいい
うわ〜急に生々しくなった。キモ〜!
でもごめんなさい。事実は事実なので書かせてください。
例えばバンド側のカメラスタッフや、その日来てたお客さんが写真や動画を撮り、SNSにアップしたとしましょう。
ガラガラのフロアが写っている写真・動画と、たくさんの人がひしめいている写真・動画、どちらが「このバンド勢いあるな〜」と感じますか?
はいそうです。どう考えても後者です。
そんなに見栄えって重要なの?曲とライブがかっこよければそれで良くない?
……正直めっちゃ重要です。もちろん曲とライブがかっこよくないとファンを獲得できません。
しかしながら、そもそもその曲やライブにどうやって興味を持ってもらうかも重要。
今の時代、SNS経由でバンドに興味を持つ人が圧倒的多数。その興味を引くトリガーとして、"勢い"は最も重要なファクターの一つです。
「多くの人がライブで盛り上がっていて勢いがありそう」→「それだけ曲やライブがかっこいいんだろうな」→「曲を聴く」or「ライブを観る」というようなフローが出来上がります。
まあこれはご都合解釈が過ぎますし、そもそもリスナーの全員が全員この法則に従っていれば今頃もっと数字を獲得しているバンドは星の数ほどいますが。
とは言え、ガラガラのフロアが映るよりは確実に新規ファンを獲得する確率が増える事は事実です。
また、この"勢い"があるように見せると、もう一つのメリットがあります。前回のnote記事で「平日ブッキングでもお客さんをたくさん呼べばチャンスが〜」という話をしました。
前回の記事↓
ライブハウスの人から「こいつらお客さん呼んで頑張ってんな」という印象を持たれれば、さらに一段階上のライブにそのバンドを呼んでくれる確率が高くなります。
また、SNSをチェックしたイベンターが「このバンド勢いあるしイベントに呼びたいな」とイベントのオファーを出すかもしれません。
そうするとライブの機会が増え、
「まだ若手だけど、このバンドが私の好きな○○と対バンするところが観たいな〜」
や
「用事が丸かぶりでライブ行けないな、他の日程でライブあれば行くのにな」
と言ったような、皆さんが内心で考えている事も実現しやすくなります。
③拡散するルートが増える
最後のメリットは好きなバンドを知ってもらうルートが増える事です。
上で書いた事の前提として「SNSで写真や動画を拡散してもらう事」が必須となります。
まあそもそもバンド本人達がそういったコンテンツを発信すれば良いのですが、どう頑張っても発信する銃口の数はメンバーの人数分で終わります。弾を何発打っても銃口の射程距離しか届きません。
しかしライブに来てくださった方々が、動画や写真を各々のアカウントで発信してくだされば、銃口の数はその分だけ増えます。射程距離も伸びます。
発信してくれる人が増えると、当然様々な人にリーチしやすくなります。つまり、知名度の向上に一役かえるわけですね。
知名度が向上するとどうなるか?そのバンドの応援に直結するわけですね。
ライブに行かない応援
さて、先ほどまでは胃もたれを起こすほどライブへ行く事によりバンドが受ける恩恵を書き連ねましたが、逆にライブに行かなくてもめちゃくちゃ力をもらえる事を書こうと思います。
①拡散、拡散、拡散。
またSNSの話してるのね❗️あなたっていっつもそう❗️もう私たちはこれで終わりにしましょう‼️
急な昼ドラ、失礼しました。
でもそれくらい重要なんです。それだけの事が、本当に。
僕はライブに来てくださる方もそうですが、SNSで背中を押してくださる方もめちゃくちゃありがたく感じています。
曲を出した時、ライブの動画を載せた時、新しい告知をした時。
「いいね」や「リポスト」等の反応がどれだけ励みになっているか。いいねは「チェックしたで!」という指標になりますし、リポストは「これやべえやろ!おまいらもチェックしてみろや!」という指標になります。
活動する上で、特に僕個人は皆さんからの反応から大きなモチベーションをもらっています。
その力があるからこそ、音楽をやる上での課題に向き合ったり、続ける意思を保ってられると言っても過言ではありません。
②食べログばりの口コミをしまくる
例えばあなたが友達と遊ぶ際「最近このバンドかっこいいから聴いてるんだよね。君も聴いてみてよ」という口コミをしたとしましょう。
紹介された側は聴かないかもしれない。しかし聴いてくれれば、継続的なリスナーになるかもしれない。あわよくばライブに行くかもしれない。可能性は無限大です。
ここまではSNSでのルートを羅列してきましたが、実際に仲良い友達からのレコメンドの方が遥かに印象に残りやすいと思いますし、次のアクションに繋がると思います。
また、相手が音楽関係者だった場合はさらに大きなアクションを期待できます。
例えばあなたと好きなバンドの距離が物理的に離れていた場合、あなたが住んでる地域のライブハウスの人やイベンターに「○○ってバンドがいるんですけど〜」と垂れ込むと、あなたの地域にも好きなバンドが来てくれる確率がほんの少し上がります。
実際、Nimbusはそういった口コミのおかげで出演できたイベントがいくつか存在します。
③あなたの手持ちスキルを活用する
これはもう完全にボランティアの域を逸脱しており、あまりにも烏滸がましいので書くか悩みました。
例えばあなたが楽器を演奏できる場合、そのバンドのカバー演奏動画を出してみるとか。歌を歌える場合、ボーカルカバーを出してみるとか。
マジな話、めちゃくちゃ嬉しいです。
できる事なら5000いいねとか押したい。いいねやリポストはもちろん、スマホに向かって無限に指ハート繰り出してます。
他にも、絵が描ける方はファンアートとか、動画編集ができる方はライブクリップを作ったりとか。
本来そういったコンテンツは、我々バンド側がクリエイターにお金をお支払いし、依頼をするもの。
それをファンの方が有志でやってくれた時はもう本当に励みになります。
先日のNimbus(@NimbusJapan ) pic.twitter.com/R9bVtsTqCv
— もろなが @SADGHOSTS. (@_mns0829) June 14, 2023
とは言ったものの
さて、ここまで書いたように、ライブに行かなくても励みになる部分はたくさんあります。
とは言え、やはりライブには来て欲しい。
俺たちNimbusの楽曲は、ライブで直接観て初めて完成すると思ってます。
セトリにおいてその曲の前後だったり、ステージ上のパフォーマンスや煽りだったり。なんなら、ライブ限定のアレンジやFeaturingもあったり。
以前のインタビューでも言いましたが、俺たちはライブバンド。皆さんにいただいたたくさんの力は、ライブで返したい。
なにより、俺はライブに来てくれた皆んな一人一人と直接話してお礼を言いたい。こんな文字でいくら語ったとて、直接目を見ないと気持ちなんて伝わりませんし。
そしてちょうどお誂えむきな事に、8/13に吉祥寺CLUB SEATAにてライブがあります。
いつもより大きい会場。トッパーの俺らですが、遠慮するつもりは更々ありません。
初手から会場を焼き尽くすつもりで臨みます。
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さて、本日はいただいたリクエストを元に「バンドを応援する手段」について話しました。これからもリクエストをバンバンお待ちしております!引くほどの文章量でお返しします。
僕は今からNimbusのライブに来てもらえるよう、皆様のご家庭に爆発物を仕込みに行きます。
全ての応援に大きな感謝を!皆さんに幸あれ!
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