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耳が得意な生活

認知特性という言葉がある。特に子どもの教育や子育ての場で使われ、だいたいは聴覚優位、視覚優位、身体感覚優位の3つに分けられる。

聴覚優位の人は、音や言葉を通じて情報を獲得することを好む。音楽や話す声に注目し、そのリズムやトーン、音量等から多くの情報を得る。会話を通じて情報を得ることが得意で、口頭で指示を受けることに適応している。

視覚優位の人は情報を視覚的に捉えることを好み、色や形に敏感で、ビジュアルがリッチな情報を好む傾向がある。図表やグラフを見ることで複雑なデータをすぐに理解したり、イラストや写真を通じて物語をより深く感じる。

体感覚優位の人は、触感や動きを通じて情報を得ることを好み、自分自身の身体感覚を通じて世界を理解しようとする。物事を理解するためには実際に試してみることを好む傾向がある。

…とまあ、堅苦しく説明した。結局、目、耳、体験、どれがいちばん得意ですか?ということだ。人それぞれ優位性に差はあるが、誰もが認知特性を持つ。特に子どもの頃は、これがより大きく生活やその子の性格に影響を与える。

これで言えば、私は完全に聴覚優位だと思う。受験勉強の時は、単語帳を自分で音読して録音し繰り返し聞いた。見て覚えるより、書いて覚えるより、聞いて覚える派。YouTubeは目が疲れてしまうが、ラジオは永遠に聞いていられる。コンサートに行くのは、どんなジャンルでも大好き。

小さい頃から、楽器を習っており20年近く弾き続けている影響もあると思う。

そんな私は今年音声メディアコンテンツにハマった。Stand.fmやPodcastなど様々なアプリを通じていろんな人の声に出逢った。今の私にこれらがなくなると、きっと生活の色合いが薄れてしまうじゃないかって思う。最近よく聞く番組をいくつか紹介。


①バービーとおしんり研究所

バービーがマンスリーパートナーと一緒にいろんな「お真理(しんり)」をシェアしていこうという番組。人生のお真理、恋愛のお真理などなどジャンルは多岐に渡る。どんなことに対しても、自分の意見を持ちながら否定しないバービーの素直な姿勢が心地いい。

②チャポンと行こう!

北欧、暮らしの道具店というインターネットショップを運営する会社の店長さんとアシスタントさんのトーク番組。

女湯トークというコンセプト通りに、ゆるゆるとした回もあれば時に熱い回もある。衣食住の暮らしにまつわる話から、どんどん人生や生きることという規模の大きい話につながっていってしまう感じが好き。聞いていると、何故だか家事が捗る。

③大久保佳代子とらぶぶらLOVE

もうね、とんでもオモロい。ひとりで歩きながら聞いていると、本当に声を出して笑いそうになるので注意。

大久保佳代子が恋愛相談にのる番組なんだけど、どんな話も全然ネチョネチョ嫌らしくない。スコーンと言い放つ感じがいい。

④Talk To Me

こちらはstand.fmの番組。サボさんという産婦人科医の方がお話しされている。内容は医療系だけに偏らず、映画、海外ゴシップ、夫婦のことなどさまざま。

旦那さんのKagshun先生は精神科医でvoicyのパーソナリティなんだけど、おふたりで話される時はふたりともがより自然体な気がする。あと面白さも倍増している。

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こんな感じかな、他にもアプリ問わず色々聞いている。星野源のオールナイトニッポンなどラジオも聞く。画面を見つめる時間が減って、音声配信によって私の生活が変わったと言っても過言ではない。目を奪われずに手を動かしながら、聞いていられるのがいい。

聴覚優位だろう私は、思えば音に敏感な傾向にある。大きな音が結構苦手。いきなり音がすると、人並み以上の反応をしてしまう。街でする、救急車の音が気になる。イヤホンの音は常に小さめ。特に意識していなかったけれどこれは聴覚優位の特性なのかもしれないと思う。自分で認知特性という概念を理解すると、生活しやすくなる気がする。

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